id:atnbが教えてくれた「姉ちゃんの自作詩集発見した」の一連のものを読んだ。
はじめは「まとめサイト」は長いので、きっと途中まで読んで「もういいや」になるはずと想像していたのだが、その稀有な才能に引き込まれ、週に一度の楽しみであるDASH村も泣く泣く断念して読み続けてしまった。*1
とにかく読めばわかる、としかいえないが、
- サマーと呼ばれる姉の天才的な才能(そしてその成長と質の維持)
- 父母姉弟の4人家族の仲のよさから醸し出される雰囲気のよさ
が見所。
僕の中では、一番好きなのは「ハイ、ロッキー!」(詩のタイトルは「カツオ」 )だが、とにかく登場する詩の本数が多いのに、途中で飽きさせないところが素晴らしい。
掲示板に登場するいわゆるVIPPERが、それを褒め称える展開なのだが、俵万智、松尾芭蕉、相田みつを、ピカソ、うすた京介、荒木飛呂彦など具体的な人名に混じって「ツンデレ」という言葉が多く登場する。
確かに、姉の作品は、脈絡の無い展開と突飛なボキャブラリーだけでなく、ツンとデレという二面性を持った内容が多い。
例えば、フレーズが異常すぎないものをピックアップすると、
「本当に人を好きになった」
すきすぎて電車乗れない
好きすぎて近く行きたくない
なのに、隣の席なんです
いやがらせか!
「幸」
私が幸せになった分
誰かが不幸なら
ごめんねー
でも幸せになりたいんだよー
ごめんね!!
さーてご飯食べよう
君にはあげないよ
「みつあみ」
みつあみの子が好きなんだって
髪伸ばそうかな
とか、人間のピュアな部分と、ダークサイド(これも賞賛の言葉で頻発する)な部分(引用部赤字)が、前後のつながりを無視して登場するパターンが結構ある。*4
確かに、この姉の発想は、他の追随を許さないほど抜きん出た部分もあるが、これほどまでに支持されたのは、人間誰もが持ちうる二面性が人々の共感を得ることができたからではないだろうか。
と綺麗にまとめてみたが、本当に、これ読んで、はじめて「ツンデレ」を理解した気になりました。
サマーやルイーゼ*5らには、これからも仲の良い家族でいてほしいです。