Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

コーネリアスライヴ「THE CORNELIUS GROUP"SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW"」@仙台

大満足でした。
スクリーンに映し出される映像を見ながらのライヴは久しぶりだったのだが、よく考えればコーネリアスなので当然だろう。それがわかっていれば、もう少し早めに入ったのだが、自分が6時半に入ったときには、既に前方6割は人で埋まっている状態だった。
やはりJUNKBOXは狭い。
どのくらい狭いかというと、横幅はシングルのテニスコート以下。縦幅はテニスコート半面程度か。
以前、馬の骨(堀込泰行)を見たときも思ったが、児童館の視聴覚室という雰囲気。
ステージが始まり、多少前に人が流れたが、それも多少にとどまった。
なぜならはじめからギュウギュウだから。
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それはまあ、ともかく。
アンコール合わせて100分程度のコンパクトな内容だったが密度は高く、過去のアルバムからの曲も多かった。最も古いものでは、アルバム『69/96』から「ブラン・ニュー・シーズン」「ワールズ・エンド・ハミング」の二つがあったと思う。
セットリストは思い出せません。
コーネリアスっぽいところといえば、はじめに述べたスクリーンの映像以外では、テルミン、多用される鉄板の短冊*1、そして、ハンディカメラの映像による客席いじりなど。
驚いたことに、「ワールズ・エンド・ハミング」のときに、客席から一人(男性)を舞台に上げて、小山田圭吾指導のもと、テルミンを演奏させるシーンがあった。ものすごく上手く演奏できていてびっくりしたわけだが、さらに彼は、演奏後、紙ふぶき&レイのプレゼントを受けていた。うらやましい。
映像は、環境ビデオのようなものではなく、完全に曲に合わせてつくってあるものがほとんどでCG作品もあった。覚えているものでは、スリッパやCDが部屋の中で螺旋を描きながら宙を舞う「Fit Song」。曲の内容そのままに声を出す唇が、ビートに合わせて動く「Gum」がよかった。
願わくば、JUNKBOXのような狭い場所ではなく、もっと大きな画面で見たかったという気持ちはある。
ちなみにオープニングと途中に一回、青葉城伊達政宗像が映し出された。二度目のときは、ギターによる青葉城恋歌のアドリブあり。
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実は、今回のライヴの裏テーマは、あらきゆうこのドラムプレーを見ること。
初期のスガシカオライヴでは、コーラスの大滝裕子と一緒に「ダブルゆうこ」などと紹介されていた覚えがあるから、見たことがあるはずなのだが、その頃は、ライヴでドラムを見る楽しさを見出していなかったので、全く覚えがない。
女性がドラムというのも珍しいし、しかも、既にかなり売れっ子であることから、本当に楽しみにしていた。
しかし、繰り返すが、JUNKBOXは狭い。
だけでなくステージが低い。
そして自分はそれほど背が高くない。
さらに、先ほど述べたウインドチャイムがドラムの前に置かれているので目隠しになっている。
正面に背の高い人が立っている。
などの悪条件が重なり、開始直後から全く見えない。あらきゆうこがそこにいるかどうかすら分からない状況。
やっと、中盤「スター・フルーツ・サーフ・ライダー」で、ご尊顔を拝むことができたのだが、かなり激しいドラムプレイにもかかわらず、涼しい顔。そして初めて見たその顔立ちはとても端正で、その後は、爪先立ちでそちらに釘付けだった。(というか、ほとんど顔しか見えなかった)
ちなみに、激しさの割りに温度を感じさせない表情は、「のだめ」千秋真一が指揮棒を振るっているかのような雰囲気で、こういうドラムもあるんだ、と感動した。
もっと近くで見たかった。
なお、アンコールでは、フルート?も披露していた。遠くてよくわからなかったわけだが。
ところで、ベースが元ブリッジの清水ひろたかであることを、ライヴで初めて知った。この人、見たことあるなあ、と思っていたらやっぱり、という感じだ。ただ、ブリッジのベースは加地君なので、清水ひろたかはギター。でも今回はベース、ということは本職はどちらなのでしょう。なお、本人のブログでは既に今日の客席の映像がアップされている。早い。http://shimmy.seesaa.net/
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まとめ。
そうはいっても、やはりJUNKBOXは狭すぎ。
そして、今回のライヴは映像を見てなんぼのところもあったことを考えると、こういう狭い会場でやるのは間違っていたのではないかと思う。
というか、これから全米ツアー行こうという日本のトップミュージシャンが、あそこまで狭いハコでやるか?
自分はかろうじて見えたものの、自分の渾身の爪先立ちのせいで見えなかった後ろの人たちや、背の低い人、特に女性陣は、十分堪能できなかった部分もあると思う。その点は本当に残念。
僕はZEPPの2階席からゆっくりあらきゆうことスクリーンの映像を楽しみたかったデス。

*1:ウィンドチャイムというのか?ライヴメンバー4人それぞれの目の前にこれがあった