Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経概観(8/5(日))

本当は、ニュース入門「最低賃金」についても取り上げようと思っていたが、なんだか疲れてしまった。

春秋〜シュール・ストレミング(1面)

ニシンを発酵させて缶詰にした「シュール・ストレミング」なるスウェーデン名物は、世界一臭気の強い食べ物らしい。開缶するときは戸外で、しかも風下に人がいないことを確かめて、などと注意書きがあるというから大変な代物だ。
▼鮒(ふな)ずしという琵琶湖周辺の名産も同類だろう。東京農業大教授の小泉武夫さんによると、特殊なセンサーで測ったその臭気はシュール・ストレミングの16分の1。

冒頭で引き合いに出された「シュール・ストレミング」は興味あり。ドリアンも強烈だが、それどころではないのだろう。勿論、その前に鮒ずしを食べてみたい。(かなり高級?)
本編は、シュール・ストレミング〜鮒ずし〜琵琶湖固有種で絶滅の恐れ〜外来種?水質?〜自然を大事に。と連想ばかりが走って、焦点が定まらないままに突然終わる、何だかなあというもの。内容的には、時事ネタではないので、ストックから持ってきているのだろうから、もう少し綺麗に終わってほしいと思うのは望みが高い?

防衛省 守屋政権かく続き(2面・風見鶏)

守屋武昌防衛次官についての長い文章。

  • 8/1で在任5年目に入った⇒各省次官の在任は通常2年半程度で満4年を超える例は企業でいえば社長が10年在任する感覚に近い
  • 人事の停滞で空気は淀む。防衛省では不祥事が絶えない。

ということで、ラストを「防衛省に名前が変わった巨大官庁の体質はいつ変わるのだろうか。」と結ばれているが、守屋武昌次官自身をよく知らない自分としては、そこまで酷評される理由がよくわからない。もうちょっと何故ダメなのか教えてほしかった。

民主、早くも摩擦/テロ特措法延長、小沢氏「反対」も/保守系議員 修正論が浮上(2面)

保守系議員とは前原前代表のこと。
自分は、ちょうど、この人がテロ特措法について語る場面をテレビで見ていたが、やはり、この人の語り口は好き。
Yahoo!みんなの政治を見ると、やはり民主党全体から見ると保守に偏りすぎているだけに否定的な意見がほとんどだが、自分は「現実路線」として評価したい部分が多い。何より年齢が若いのがいい。今朝のサンデープロジェクトで、渡部恒三藤井裕久が出ていたが、民主党が何故あそこまで高齢の人を出すのか理解できない。自分を含めた若い世代が思っている30年後、50年後の日本社会に対する不安感は、彼らとは絶対に共有できないと思う。
テロ特措法については、自分の意見を語れるほどしっかり勉強していないのでスルー。

「メタボ」と診断 過剰反応は不要

  • 「病と焦らず予防の目安に」「死亡率との関係は不明」「まずカロリー制限を」
  • 生活習慣病になる危険性が多少高くなっているだけで、健康リスクも喫煙に比べると低い
  • 健康不安をあおるとむしろ医療費増につながる

一面の「後発薬」の記事も含め、医療費削減に関する内容は多い。が、メタボも後発薬も双方に共通することは、よく考えないと医療費削減が目的であることを忘れてしまうということ。メタボは典型的な「迷走」例ということなのだろう。

相次ぎ偽史偽書論 成立の背景に関心(活字の海で・21面読書)

相次ぎ出版されていることは知らなかったが、挙げられている3冊のうち一冊、大塚英志偽史としての民俗学』に興味あり。柳田民俗学偽史の影響を受けていたことをマンガ論も含めて説くというもの。
せっかく東北にいるので、東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)関係の本も読んでみたい。

最高裁 量刑参考資料 裁判員に提供(34面)

そもそも、参考資料がなければ判断を下せない「量刑」が含まれていることを見直した方がいいのでは?個人的には、殺人の疑いがかかっている人の「量刑」のために勉強時間を割くのは非常に不快。環境問題にしても政治問題にしても、市民一人一人の心がけが重要だ、といわれている中で、さらに、その場かぎりの勉強に割く時間は無い。
裁判員制度そのものに対しての不信感もあるが、もしこのまま実施に向かうのなら、「量刑」は裁判員のしごとから外してほしい。
⇒過去日記:田中克人『殺人犯を裁けますか?―裁判員制度の問題点』