Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

本の良さ

最近読んだ本で言えば、『無人島に生きる十六人』は明治時代の実話をもとに昭和16年に雑誌に掲載された話。『今日の芸術』は岡本太郎が1955年に発表した作品。『ローマ人の物語』に至っては、2000年以上昔の話を2000年以上前の人が書いた歴史書が元になった話。
最近、読みながら、こうした時代の差にわくわくする自分に気付く。自分でもよくわからなかったので、気持ちが昂ぶる理由を考えてみると、結局、読む自分も書くことが出来るからだ(映画やゲームとは大きな違い)と思う。紀元前の人間も、自分が書くのと同じように、書いていたのだと思うことが嬉しいのだ。(勿論、内容の質は別として。)
最近、友人が僕の薦めた本を読んだという。僕も人から薦められた本を読むのは好きで、HPもよく参考にする。もしかしたら僕のHPを読んで図書館や書店で、その本を探す人もいるかもしれない。僕が「書いた」文章を誰かが「読む」。そして、その人が本を手に取る。
紀元前から変わらない方法で、「読む」「書く」「読む」の連鎖がつながっていくなんてちょっと感動する。