Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

安倍幹事長の発言

安倍晋三幹事長はこんなことを言っている。

日本人3人の救出について「テロリスト側が言っている期限まで時間はそれほどないが、最後の最後まで政府は全力を振り絞ってもらいたい」と要請。「米国をはじめ世界各国がイラクから手を引いたらどうなるか。無法地域を絶対につくらないというのが国際社会の認識だ」と自衛隊活動の必要性を強調した。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20040410AT3K1002B10042004.html

報道の仕方も悪いのかもしれないが、「最後の最後まで」という表現など、これでは、「人質の命は助からない可能性が高いが、結果はどうあれ、過程は全力を尽くす。」と言っているように聞こえる。
また、後半部分だが、これは米国が兵を引かない理由としては、いいのかもしれないが、「人道支援」が目的の自衛隊の活動*1とは無関係のように感じる。そもそも非戦闘地域に限っているはずの自衛隊派遣のルールと矛盾してしまうのではないか?
真意ではないのかもしれないが、切り取り方によって、妙に聞こえるような発言は、幹事長として少し控えた方がいいのではないか。
幹事長のブランチ*2も、もっと内容のあるものにして欲しいなあ。

僕はやはりテロに屈しないと言う意味で自衛隊撤退はありえないと思います。ただ、状況が非戦闘地域という言い方に当てはまらなくなってきている以上、撤退を考える時期にあるのは確かだと思う。一方で、自衛隊イラクでの役割については、イラク国民に対しても、日本国民に対しても、もっとアピールが必要だと思う。そしてそういうアピールの中で、必ず米軍について言及する必要があるはず。少なくともモスク攻撃などについては、積極的に意見していくべきだと思う。
とはいえ、人質救出作戦には全面的に米軍への協力を求めるわけなのですが・・・。