Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

栄枯盛衰

友人のリクエストに答えて書く。
モーニング娘。が成功したのは、多くの人が指摘するように、日本における流行→没落の典型的なパターン(最近で言えばダンディ坂野)を避けるシステムを内蔵していたからだ。つまり、センター位置の頻繁な変更、定期的なメンバー追加と卒業、シャッフルユニットの編成など*1によって、個々のメンバーが活躍する機会を持てる。欧州組中心の固定メンバーを重視するフル代表方式(ジーコ)ではなく、離脱者が出ればいつでも他のメンバーが対応できる五輪代表方式(山本昌邦)に近い。実力ではなく、そのシステムに支えられ、成長してきたグループということが出来る。
しかし、それが可能になったのもモーニング娘。の一種の"イデア"ともいえる「黄金の9人」時代を作り上げることに成功したからだろう。黄金の9人に欠かせなかった4期メン。そのうち3人が欠ける一年後のモー娘。を想像しても、「あの」モー娘。は頭の中で像を結ばないだろう。辻加護石川が抜けるということは八面六臂の活躍のベースとなる部分を失うのだ。
つんく
モー娘。田中れいな(+矢口真理)中心の体制で十分に戦える。
・石川、辻、加護は、卒業しても十分通用する。(飯田も)
と思っているのかもしれない。しかし、ソロは、モー娘。が成功したのと同じ理由(飽きられる)で失敗するのは目に見えている。失敗したら逃げ場所がない。
特に成長の遅い5期メンが4人/9人中という状態は考えられない。(7期メンバーの新規加入?)
結局僕は「ザ・ピース!」が好きでモー娘。のファンになったわけで、4期のほとんど残らない来年のモー娘。には、もはや興味を失っていると思う。一層、このまま解散して、SPEEDみたいに、毎年のように復活コンサートをすればいいのに。

*1:一人のメンバーに飽きても、受け皿がグループ内にある。いわゆる「推しメン」が変わっていくことによりモーニング娘。ひいてはハロプロ全体としての人気は下がらない。