Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

激減したマイワシ資源

 日本の太平洋側海域におけるマイワシ資源は、1980年代後半(1985〜1989年)に年平均漁獲量272万トンと史上最高の豊漁期を経験したが、90年代後半には年平均24万トンと10分の1以下に減少した。漁獲量から推定されるマイワシ資源量は80年代後半の平均1690万トンから90年代後半の60万トンへと10年間で約30分の1に減少した(図1)。(中略)このような激減はどのようにして起こったのか、激減の原因は何か、これまでわかっていることを見てみよう。

この論文は結構面白いです。
イワシの激減の原因について「乱獲が原因ではない」と、まず断定します。それでは何が原因なのか?
途中段階では「仔稚魚の大量死亡」をその原因とするのですが、最終的に犯人として挙がるのは・・・。

1980年代中ごろから、マイワシやカタクチイワシ資源の長期的な増減傾向が、地球上のいろいろな海域において同期していることが認識され始めた。海水の交換がほとんどない遠く離れた海域間での同期的な資源変動は、それが海洋によってではなく大気によって媒介されることを示すと考えられ、地球規模の気象変動や大洋規模の海象変動と、魚類資源の増減傾向との関係が研究された。1990年代に入ってこれら3者が数十年周期で同期的に変動していることが明らかになって、「海洋生態系のレジームシフト」という考え方が形成された。すなわち、風系や気圧配置などの気象現象が全球規模でひとつの状態から別の状態へ変化するのにともなって、水温・流系・鉛直混合などの海象現象が大洋規模で変化し、それに対応して海洋生態系における基礎生産、二次生産、生物資源生産の構造的枠組み(レジーム)が不連続に転換(シフト)するという認識である。

つまり、周期的に起きる「レジームシフト」に対応した再生産戦略を各魚種が取っている。とのこと。そういう意味では、マイワシが激減しているここ数十年は、代わりにカタクチイワシを食べればいいということでしょう。カタクチイワシは、シラス干し、イリコ、ごまめの他、刺身などにもなるそうです。

[音楽]櫻井和寿と小林武史のバンド「Bank Band」がカバーアルバムをリリース ミュージックマシーンさん経由)

来ました!桜井和寿岡村靖幸「カルアミルク」をカバーとのことで、朝日美穂が仕掛けて一度ぽしゃったメジャー系ミュージシャンの岡村トリビュート現実化の第一歩にならないかなあ、と密かな欲望を燃やします。
その場合、美里はあの曲で、ミッチーはあの曲で、槇原敬之は?平井堅は?シカオは?と次々と妄想がふくらみます。