Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

松坂熱血先生 チビっ子に怒った

怪物がチビっ子に怒りの喝だ。西武・松坂大輔投手(24)が会長を務める親睦団体「55年会」が主催する野球教室が11日、西武ドームで行われた。イベントには55年会の37選手と29チーム、455人の小学生が参加したが、松坂は礼儀を欠いた行動に苦言。さらには指導者、親の教育方法にまで異議を唱えた。

この件について、松坂の過去の無免許運転等を挙げて「そんなこと言える立場にない」という人もいるみたいだが、そこは置いといていいと思う*1。聖人君子でないと子供を叱れないなら、誰がそれを言うのか。ファン感謝の意味も含んでのイベントの中で、こういうことを言える松坂は偉い。
ところで、松坂は「僕の時は小中高と本当に厳しかった。“ケツバット”なんて当たり前。殴れなんて言わないけど、時代が違うのかな」と言うが、僕も同様のことを感じてしまう。*2
いや、小さい子供とは付き合いがないので、よくわからないけれども、会社の社員でも若い人の中で、礼儀について「あれ?」と感じるような人の割合が増えている。そういう人たちに共通しているは、

  • 「フレンドリーさ」を重視、もしくは、何に対しても関心が無い
  • 空気が読めない。読もうとしない。
  • 失敗したとき、申し訳ないと思わない。

特に3つ目。先日、親しくしていただいている先輩(36)と飲んだときにもこの話題になったのだが、いろいろと礼儀の上での失敗があるのは仕方ない。でも「申し訳ない」と言う気持ちが出てこないのは、理解できない。最近は、特定のサークルや部活動を一所懸命やる人が減ってきたと聞くし、荷宮和子の本にも書いてあった通り、「頑張っている自分を見せるのがかっこ悪い」と思う若い人が多いのかもしれない。
先輩は「そういう人のしつけまで会社が面倒見切れない」と言うが、高校は勿論、中学でも小学校でも、学校側で「面倒見切れない」と言われる人が増えているのだと思う。先生もやっぱりサラリーマンだし。
すごくつまらない結論だけど、結局、親なのでしょう。

*1:「心に棚をつくれ!」(他の人に何かを言いたいときは自分のことは心の棚に置いておけの意。『炎の転校生』の伊吹三郎の言葉。)というすごいこじつけの名言があるが、良い言葉だ。島本和彦の作り出した名言のうち5本の指に入る。

*2:身の回りの話から、「世代」に広げるのは、以前の日記で、荷宮和子に対して文句を垂れたとおり、安易だし、格好のいいものではないのだとは思うけど、ここでは、それこそ「心に棚をつくれ」の名言にしたがう。