Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

若杉公徳『デトロイト・メタル・シティ』(1)

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

何冊か出ている2006年の漫画ベストなどのムックでは必ず上位(首位?)となっているこの作品。
先日、表紙を飾っているヤングアニマルで連載を読んだら、全く意味が分からず、かえって気になってしまったので購入。
はじめから読んでみれば、これは確かに面白い。
主人公は、カヒミカリィアメリが大好きな根岸崇一23歳。おしゃれなポップバンドをやりたかったのに、何故かデスメタルというジャンルで、デトロイト・メタル・シティ(略称DMC)という悪魔系バンドのボーカル・クラウザー二世としてメジャー・デビュー。二重人格的な主人公崇くんの裏の一面であるクラウザーさんには熱狂的なファンが増える一方で、崇くんは、日々、本当の自分との違いに苦悩する。
という感じの内容。
絵はあまり上手くないが、わかりやすい内容で素直に笑える。「資本主義の豚」役のおじさんが絵的に面白い。DMCの歌の歌詞のひどさも、主人公崇くんの性格のよさで救われる。
ただ、デスメタルというジャンルがよくわからない。漫画からは、殺害、ファック、血、などの言葉を連呼するメタルということになるが・・・。
他の3冊と比べると、普通の漫画。
コミックスの購入はやめて、ヤングアニマルでときどき連載を読むことにする。