今年も調布七福神めぐりに行ってきた。
折角同じことをやるので、今回は事前に七福神について少し調べてから行くことにした。
参考書は以下。(ページ数が示されているものは同書から)
図説 七福神―福をさずける神々の物語 (シリーズ日本の信仰)
- 作者: 戎光祥出版編集部
- 出版社/メーカー: 戎光祥出版
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
読んで面白かったのは、七福神には序列があるということ。
もともと庶民の中で絶大な人気を誇ったのは恵比寿・大黒の二神。
最澄が中国より日本に伝え、自ら彫刻したのは、厳しい顔つきをした「三面大黒天」。この後、大国主命と混同され、にこやかな顔つきとなった大黒様は、いわゆる「福の神」として国民的な人気を集めるようになった。
全国の神社には、各地方の氏神様一社だけということはなく、摂社、末社に他の神様が祀られている。そういうときに、大黒様だけでは寂しいからということで、組み合わせて祀られたのが、やはり人気のあった恵比寿様。
七福神は、基本的にこの二人を軸に増えていくことになる。
大黒天、恵比寿、弁財天、毘沙門天、布袋
京都では一時期まで、この五福神が有名だったという。
しかし、この風習が江戸に来て六番目、七番目は何にしようかという話になる。そこで選ばれたのが中国道教のほうから引っ張ってきた、寿老人と福禄寿。
なお、大黒天、弁財天、毘沙門天と「天」がつく3つは仏教(インド)由来。*1布袋は中国の禅僧なので、七福神の中で日本の神様なのは恵比須だけとなる。
また、寿老人と福禄寿が同一人物であるため、毎年、残りの一人を六福が求めるという話が諸星大二郎の「六福神」だが、実際に、寿老人の代わりに入る神様としては吉祥天、猩々という七福神もあり、叶福助*2、お多福さんなども、七福神の候補に挙がっていたという。
また、今回初めて知ったが、福神漬は、原材料の野菜に、大根、なす、蕪、瓜、しそ、蓮根、刀豆(かたまめ)の七種類の野菜を使用しているため、七福神にちなんで名づけられたという。
さて、そんな七福神の薀蓄を合わせて調布七福神の写真を。
(時折画面に入っているよう太の服装が昨年と全く一緒ですが今年も行っています笑)
1.大黒天(西光寺)
2.恵比寿(大正寺)
3.布袋(常性寺)
5.毘沙門天(深大寺)
深大寺は、さすがに大勢の人出で賑わっていた。境内は広いが、毘沙門天自体は釈迦堂にある。たこ焼きと団子を食べて一休み。なお、鬼太郎茶屋の福袋は5000円という値段設定のためか、昨年と違って大幅に売れ残りがあった。
6.弁才天(明照院)
調布七福神の中では、明照院と昌翁寺の二つは、やや他と離れている。去年はこの二つだけ後日ということにしたが、今回は一日で回ることができた。なお、調布七福神の中で、場所を迷うとしたらここ。来るときの坂道が厳しかったりするので要注意。
印を押してもらうときに、お宮の人から「昨年も七福神巡りをしたの?何かいいことがあった?」と聞かれ、よう太が「普通でした」と答える場面があった。
7.寿老人(昌翁寺)
- 外見:黒い頭巾を被って杖をつく老人の姿
- 福禄寿と同一人物
昨年と同じく昌翁寺をゴールとした。到着は15時頃。途中、深大寺でぶらぶらしたが、店に入って食事をとることはしなかったから、七福神を回るのに正味3時間半くらいはかかったことになる。今年もいいことがありますように。