Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

『渡る世間は鬼ばかり』

僕は、ドラマを見ることはほとんどなく、ここ2〜3年で通してみたのはマンハッタンラブストーリーのみなのです。そういう自分がなぜ、この番組を見たか。

  • 愛読しているHP*1の執筆者の方がしきりにこのドラマを取り上げる。
  • モノマネ芸人ホリの『渡鬼』でのえなりかずきのモノマネで幸楽の世界に興味を持った。
  • 長井秀和の「渡る世間は鬼ばかりっていうけど、世間って岡倉と幸楽しかないじゃないか」という指摘がものすごく気になっていた。
  • 友人が、自分のweb日記に、 ここ最近、「わたおに」って言ったら、あの「週刊わたしのおにいちゃん*2だと思うじゃないですか という発言をしていて、読んで「ふうーん」と納得しかけた自分に嫌気が差した。

そこで、今回のクールから始まる第7シリーズの初回、2時間スペシャルを見たのですが、非常によかった。予想以上によかった。
内容は大体こんな感じ。

「東大受験に落ちたら幸楽を継ぐ」と約束したのに不合格になってしまったえなりかずき。幸楽の後継者が決まったと喜ぶ周囲の言葉の中、彼は、幸楽を手伝いながら、一年浪人して今度は絶対に合格することを宣言する。
一方、自分と同じ5人娘を持つ友人の寂しい死に様から、父と娘の絆など絵空事だと思い込み、うつ状態になってしまう大吉(フジタク)。父を助けようと、それぞれの家族に難しい問題を持つ5人の娘が一堂に会した結果、再び大吉は包丁を握り、決意を新たにするのであった。

前半部は、不合格に対する、キミ(赤木春恵)の喜びようが面白かったが、それ以外では中学2年生の女の子、加津*3の存在感に圧倒される。ところで、ファンの解説HP*4を見ると、この加津や眞(えなりかずき)などの結びつきについては、インターネットが、結構重要な位置を占めているようですね。僕の思っていた『渡鬼』の印象とは違っていました。

で、後半部。もう嗚咽しながら見てた。涙というより涕。すごくいい話で、しかも死に対する恐怖というシチュエーションがリアルで、迫力があった。まさに、死と再生の物語。ちょい鬱気味の僕の友人にも見せてあげたかった。心が洗われます。
おれも50過ぎでサラリーマンやめて、板前修業をしようかなあ。

*1:スーパーリスナーズクラブhttp://gag.jp/~slc/index.html

*2:テレビブロスのフィギュア紹介記事で存在は知ってました。実物を見たことはありませんが、『蹴りたい背中』風に言えば「健全じゃない感じ」がしてしまう。

*3:泉ピン子の家(小島家)に居候している女の子。設定が複雑すぎて、なぜここに居候しているのかよく分かりません。

*4:岡倉家の謎:非常に参考になりました。http://www.cam.hi-ho.ne.jp/mmorita/jinbutu.htm