Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

報道2001に木村剛氏出演

朝起きて、テレビをつけると、あの木村剛氏が出演しているのが見えて、いっぺんに目が覚めた。何だか、歌番組にお気に入りのアイドルが出ているのを知り、はね起きる構図のよう。ということは、僕にとって木村剛モー娘。??
番組では、木村剛の他にライブドア堀江社長二宮清純氏らが日本プロ野球の問題について論じ合い、全体として論点がわかりやすくまとまっていて勉強になった。日本の諸問題との類似点についても指摘があったが、この問題には、とりあえずの成功例としての米大リーグやJリーグがある点で、まだ救われていると思う。
話は飛ぶが、最近呼んでいるローマ人の物語の話を少し。スペインでの華々しい戦果をあげてローマに戻った若き英雄スキピオ(29歳)の主張するアフリカ遠征について、元老院は二分。70歳となった「イタリアの盾」ファビウスを支持する高齢者たちは、これに異を唱えた。

年齢が、頑固にするのではない。成功が、頑固にする。そして、成功者であるが故の頑固者は、状況が変革を必要とするようになっても、成功によって得た自信が、別の道を選ばせることを邪魔するのである。ゆえに抜本的な改革は、優れた才能はもちながらも、過去の成功には加担しなかったものによってしか成されない。しばしばそれが若い世代によって成しとげられるのは、若いがゆえに、過去の成功に加担していなかったからである。
ローマ人の物語(5)−ハンニバル戦記(下)−22p)

しかし、頑固者たち(ファビウスとその協調者たち)は、現状打開の必要性は十分に認め、折衷的な妥協案を成立させる。
僕には、それがうらやましい。
村上龍が、参議院選を控えた現在の日本の状況について「幻滅」という言葉を使っていたが、僕は、年金やプロ野球の現状に絶望しているわけではないが、まともな議論がされることなく「頑固者たち」の意見がそのまま通ってしまうような「民主主義」にはやはり幻滅してしまう。
だからこそ、やはりゴーログを中心とした年金関係の動き(公的年金タスクフォース)には大いに期待したい。