Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

『東京 飛行』を語る(4)〜2度目のトリック

東京 飛行

東京 飛行

オリジナル・ラヴの新作について、一曲ごとに語る4回目。
今回は「のだめ」のトリック、ではなくて「2度目のトリック」について。
〜〜〜
hiroharuさんが、こう語るように、『東京 飛行』は、いつにも増して「リフ」*1が光るアルバム。

今回の「東京 飛行」、先日書いたように田島のストラトキャスターが冴えている。全体的に音の粒が「立っていて」、生き生きとした印象があると感じているが、彼の弾くギター・リフがアルバム全体において鮮明な「キャラ立ち」を放っている。

さて、巷では「リフ3兄弟」と称される3曲*2は、長男「13号室からの眺め」、次男「2度目のトリック」、末っ子の「ジェンダー」。
3兄弟は、重要場面を任される約束があったのだが、暴れん坊の長男と優秀な三男が優遇されて、次男は、残念なことに、A面トップ、B面トップの席は奪えなかった。
ただ、「2度目のトリック」は十分、どちらかを狙える曲だ。
以前、述べた「もう一つの曲順」を夢想するとき、「13号室からの眺め」が一曲目のバージョンは、B面一曲目が「2度目のトリック」だっただろう。アルバム発表前に披露された曲であることを考えると、この推定は確信に近い。

歌詞では、「答え合わせ」「答えは互い違い」「答えがないのさ」と、「答え」に執着する田島の(ひところの)人生観が見えて面白い。中でも3度目(ラストの部分)はいい。

2度あることが3度あってもなくても
いまもっと気持ちのまま伝えることしか
答えがないのさ
怖がらないで受け入れておくれ
トリックをあばいて

という風に、「現在」重視ということがよくわかる。
ラストの「トリックをあばく」というのは全体の流れを見ると、「伝えた思いを受け入れてもらう」ということか。
〜〜〜
田島貴男が刑事に扮する、噂のPVは視聴できる範囲内でしか見ていないが、全部見てみたい。
小暮君のスカジャンがものすごく似合っている。田島の右ストレートはぎこちない。
http://www.moocs.com/cs/catalog/moocs_news/lst/catalog_061201007285_1.htm
(続く〜あと7曲)

*1:今年の全国高校サッカー選手権宮城県代表は利府高校です。・・とは関係なくてwikipediaをご覧下さい。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%95

*2:今称しました!4人目が発見されたら認知するのでご報告下さい。