Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

私の頭の中のマレーシア

前のエントリのコメントで、id:azecchiさんには誤解していると指摘された自分のマレーシア像を復習してみることにする。

イメージ1
首都クアラルンプールを中心に、都市部は綺麗に着飾った外向きの表情をしていても、少し田舎に行くと、こんな感じの人に襲われたりする。

マッドメン 1 (集英社クリエイティコミック文庫)

マッドメン 1 (集英社クリエイティコミック文庫)

そう、自分の第一のイメージは諸星大二郎の代表作『マッドメン』*1だったのだ。ところが、ちょっと調べると、表紙にもなっている主人公コドワ君は、マレーシアではなく、ニューギニアからやってきたことがAmazonの解説からすぐに判明。
多分、マッドメンの「マ」と、ニューギニアの「ia」のあたりが合わさって、「マレーシア」に変換されていたのかもしれない。あれだ、あれ。オグシオとかスエマエみたいなもんだ。


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それ以外で考えると、自分がマレーシアに抱いていた(現地の人に失礼な感じの)イメージは、「マレーの虎」から来ているような気がする。

イメージ2
少し田舎に行って竹藪を覗いたら、トラと目が合って身動きが取れない状態に・・・。
結局、コドワ君に助けられて、事なきを得た。
みたいな・・・

マレートラという種類がいるから、これは間違っていない。
そういえば、マレーの虎ってなんだろう、と調べると・・・
マレーの虎怪傑ハリマオ*2
そう、ハリマオのイメージが自分を誤ったマレーシア像に導いていた。


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とはいっても、自分がイメージしているのは、怪傑ハリマオではなく、「あしたのジョー」のハリマオ。

ハリマオ
マレーシア出身の野生児ボクサー。色黒で小柄な体格。言葉は現地語しかわからず、精神年齢も高い方ではない。チョコレートが大好物で、興奮して暴れる彼をなだめるのに使われている。ジャングルの村にやって来たイギリス人からボクシングを教わり、現地において野性味あふれる精神や運動能力を駆使して活躍した。

あしたのジョーの登場人物の中では、もっとも少年漫画らしい、現実に縛られない動き(空中回転パンチなど)をするキャラクターで、シリアスな展開に入る後半の中では、かなり異色なキャラクターだったように思う。それゆえに、虫でも平気で食べてそうな野性児ハリマオの印象は、マレーシアという国の名前と一緒に、自分の心の奥深くに刻み込まれていたのかもしれない。
ということで解決です。解決ハリマオです。*3



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なお、大学生時代に男七人で東南アジアに旅行したことがあり、そのときの経路が、バンコク→サムイ島→クアラルンプール→ジャカルタジョグジャカルタ(ボロブドゥール遺跡)→シンガポールだったはずだ。ただ、一番印象に残っていないのがクアラルンプールなので、宿泊もせずに、飛行機の待ち時間にうろうろしただけなのかもしれない。
靄にかかった記憶を辿れば、そのときの印象は、シンガポールと同様、近代都市のイメージが強く、アドベンチャーを求める若い学生には物足りなかった。というか、本当に忘れた。
なお、もう一方のツマラナイ都市シンガポールは、どうでも良いショッピングモールで飽き飽き過ごした夕方、でかいマーライオン像の目から山に向かってビームが出るのを見て感動した。というか、それもうろ覚えで、本当は、ビーム出なかったかも・・・。

*1:話は難しくて忘れてしまったが傑作。

*2:怪傑ハリマオについてはほとんど知識がありません。マレーで育った日本人諜報員?とのことですが、せっかくなので、本でも読んでおきたいところ。ちなみに、自分にとって「怪傑」といえば「ズバット」です。

*3:こういういい加減な記憶や知識でほかの国(や地方)を判断してしまうことを考えると、一連の毎日新聞の事件は、やはり許せない。誤解したままにしている自分のような人間も×ですが。