Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

実績のある地震予知の本〜木村正昭『いま注意すべき大地震』

いま注意すべき大地震 (青春新書プレイブックス)

いま注意すべき大地震 (青春新書プレイブックス)

2007年時点で、東日本大地震の発生を2005±5年と予想していた琉球大学名誉教授によるタイトル通りの本。どのようにして地震が起きる場所と時間を想定するのかという「時空ダイアグラム」の手法に多くの説明が費やされるが、結論はシンプル。(関東在住の自分が注意するものを抜粋)

  • 富士山噴火:2020年までの噴火は避けられない
  • 房総沖地震:2012±3年。M7〜
  • 東海・東南海:今すぐ起きる可能性は低い。2040年以降なら発生の可能性あり。
  • 三陸地震(アウターライズ地震):今後30年は起きない。

ということで、富士山噴火は近い将来のことのようです。気をつけたい。
ただ、時空ダイアグラムの理論部分は、既に起きた地震震源や規模、火山との位置関係等をもとに予知を行うという、シンプルなものでありながら、いまいち理解できなかったので残念。FMの電波による地震予知の話の方が納得感がある。
ところで、以前も書いたように、よう太が富士山噴火の本が好きで繰り返し読んでいるのだが、その話をしていると、夏ちゃんが、こう言って割りこんでくるのが面白い。
「でもさあ、ディズニーシ―にも火山あるよね。ボカボカボカーンって噴火するんだよね〜。」


何はともあれ、地震予知が当たる当たらないという視点は、現実的にはそれほど意味が無く、日頃の防災意識こそが重要だとの思いを強くした。