Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

貴男と太郎

上と同様、まずは、originalovebeerさんの日記から引用させていただきます。

『街男 街女』を買った同じ日、岡本太郎の『自分の中に毒を持て』も買った。本屋を冷やかしていたらたまたま見つけたので買ってみた。ファンならご存知の通り、前々作『ムーンストーン』と前作『踊る太陽』の間に田島が出会い、絶賛し続けている本だ。

あーそうだったのか。公式頁の田島の日記を見ても、確かにその通り、「出会い」は2002年の7月頃のことなのだ。
僕自身は、田島貴男岡本太郎に出会ったのは、『ムーンストーン』以前だと思い込んでいた。http://d.hatena.ne.jp/rararapocari/20040801#OL
というのも、僕の中では、大好きな中村一義田島貴男両人の唯一とも言える接点、中村一義のシングル『君ノ声』での共演の際に、中村→田島へ岡本太郎の魂の「伝承」が行われた、ことに勝手になっていたからだ。

(参考)田島、中村の時間の流れ
2000/08/02 田島『ビッグクランチ
2000/09/06 中村『ERA』(ジャケは太陽の塔SpecialThanks岡本太郎氏の名前)
2000/11/08 中村『君ノ声』(タジマRe-Mix入り。『ERA』からのシングルカット)
2002/03/20 田島『ムーンストーン

ただ、2002年7月は、はっぴいえんどのトリビュート関連のライヴもあったので、もしかしたら、そちらの方で、別ミュージシャンに薦められた可能性はあるし、一時期、業界全体で流行していた可能性もある。
また、originalovebeerさんの仰るように、元々、田島貴男岡本太郎的な考え方をする人であるのは間違いない。歌詞の中にも太郎的なものが生まれかけてきたときに、ちょうど太郎との出会いがあったのだろう。奇跡的な邂逅から、習作『踊る太陽』を経て、『街男 街女』で(太郎的なものから)脱皮した、というのが、現在の田島貴男かもしれない。
ちなみに、『自分の中に毒を持て』は夏ごろに読んだ。2004年に読んだ本の中では、5本の指に入る名作だと思うが、この本を手放しに褒めることは、自分の今の生き方を否定することになり兼ねない。そういった意味で、感想を書きにくかったため、この日記では感想を書かなかった。でも、凄く面白い本なので、未読の方は是非。