Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

Stevie Wonder『A Time 2 Love』★★★★★

A Time 2 Love
なんだかんだ言ってもスティービーも55歳だから、多くは望まなかったんだけど、予想を遥かに上回る出来映えに驚いた。
3曲目「ムーン・ブルー」が少し苦手だが、それ以外はシングルカット出来る曲ばかり。特に先行シングル「SO WHAT'S THE FUSS」からラストまでの4曲の流れは最高。中でもタイトル通りのポジティブソング「POSITIVITY」。親子デュエットという話題性もさることながら歌詞がいい!詩の中でMINNIE RIPERTON*1が登場して、スティービーにメッセージを送るところなんかジンと来ます。
来日したスティービーは、ニュース23ミュージックステーションミュージックフェア21の3つの番組*2に出演し、新旧織り交ぜていろいろ歌ったものの、大好きな「POSITIVITY」については、見忘れたミュージックステーションでしか披露の機会がなく、残念すぎる。

*1:「LOVIN'YOU」は、自分の結婚式には選曲しました。乳ガンで夭折。享年31歳ということなので、今の僕と同い年ですか・・・。

*2:もっとある?

サンボマスター『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』★★★★☆

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
ドラマ「電車男」のテーマ曲ではあったが、決して大衆受けを狙ったものではないと思う。
Love & Peaceを、日本語で「愛と平和!」と連呼するなどのギミックもあるものの、聴き所は「悲しみで花が咲くものか」の一言。暗い過去を過度に美化したりするのではなく、それを振り捨てて「新しい日々」をつくっていこうという前向きな歌。振られたときに、スガシカオ「かわりになってよ」*1を聴いてはいけない(笑)。この曲を聴けば「新しい日々」が始まるかもしれない。

*1:azecchiさんも最近取り上げていましたが、やっぱり普通じゃない歌詞ですね。僕自身は大好きなんですが。→http://d.hatena.ne.jp/azecchi/20051120#p1

曽我部恵一『ラブレター』★★

ラブレター
前作よりさらにロック色が強くなってきており僕にとっては聴きにくい領域に入った。自分は、ライヴ感溢れる音楽よりも、緻密な音づくりの音楽の方が好きなのだろう。サンボマスターも、あれはあれで緻密だと思うし。
歌詞も、もう少し上品というか内省的な方が好み。剥き出しのロックは合わないかもしれない。
娘のことを歌った「ハルコROCK」は、グループ魂みたいだ。

VA『Nagara Music 〜Winter〜』★★★☆

Nagara Music~Winter~
堀込高樹選曲のコンピレーション。
特に洋楽には疎いので、曲ごとにどうかと問われればよくわからないが、メジャーな曲が多そう。
そう言う意味では、高樹がWEB上で「こんな曲選びました」と挙げたものをiTMSで購入する方が安上がりでいいような気がする。16曲60分しか入っていないので、あともう少し詰め込んでもよいのでは、という気持ちもあるし。
そんな風に思ったのは、このアルバム、ジャケはかっこいいし、歌詞も全部載っているけど、何故、例えば、堀込高樹による全曲解説みたいなものが付かないのだろうか、と感じたから。僕は、ビョークバカラックくらいしか知っているのがなかったけど、キリンジ好きのコアなファンなら知っている曲も多いと思う。そういうときにパッケージとしてコンピを出すのに、もう少し付加価値をつけなくていいの?それで売れるの?と思ったわけだ。同時にキリンジ『影の唄』がiTMS限定シングルとして出ているだけに気になる。
ピアノとドラムの響きが美しく、コンピのテーマ「冬」の季節にピッタリの最後の曲Brad Mehldau「When It Rains」が好き。

キリンジ『影の唄』★★★

上でも書いたキリンジiTMS限定シングル。約1年5ヶ月振りの待望にして初のビッグバンド・アレンジ。
iTMSの登録などがあるので、面倒で後回しにしていたら結局こんなにギリギリになってダウンロードした。
アダルティなアレンジ、年末にゆっくりしながら聴きたい歌詞。でも、ちょっとクール過ぎやしないか?ちょっと微妙です。

VA『Cafe Apres-Midi Marine』★★★

飽きっぽい自分でも、ほとんど問題なく聴き通せる・・・と思って10〜11月の結構長い間、他のと平行して聴いていたが、意識して聴き直すと、これぞという曲がない。
気になるのを挙げると、
16.FINDERS KEEPERS (Rod McBrien-John Giametta) Salt Water Taffy
18.BABY (Caetano Veloso) Quinteto Ternura
20.SONG FOR A SUCKER LIKE YOU (Ben Sidran) Ben Sidran
23.WITHOUT HER (Harry Nilsson) Nilsson
26.LAS TRES DE LA MANANA (Ivan Lins-Waldemar Correia) Jayme Marques
あれー。聴き流しているときは、もっと凄いアルバムだと思っていたのに。一曲ずつ聴くとイマイチ。ニルソンという人は、こういう曲を書くんだ〜などの勉強はできた。
参考→http://www.geocities.co.jp/MusicHall/4793/index.html
なお、シリーズのこれまでの評価は以下の通り。

Roux★★★★☆
Palme★★★
Olive★★★
Souris★★★☆
Vigogne★★★★

『スキージャンプ・ペア8 オフィシャルDVD』★

スキージャンプ・ペア8 オフィシャルDVD
スキージャンプの未来型競技「スキージャンプ・ペア」を扱ったDVD第3弾。(音楽じゃないけど・・・)
今まで何回か1つ星(5つ星が満点)をつけたことがあるけど、これは「不平・不満」の気持ちを表している。
素晴らしかった第一作の期待を受けて去年発売された第二弾は、その期待を裏切らず、大爆笑出来る内容だった。しかし、これは連作としては「出さなかった方が良かった」作品。

  • ジャンプが少ない
  • ジャンプが面白くない
  • 実況・解説も面白くない

と、スキージャンプペアの勘所を全て外した上に、恒例となっているシュールな特典映像が前面に出過ぎてうるさい。しかも意味が分からない。いやー、ホントに残念。