モブ作品はラップ音楽にも似たリズミカルな文体が特徴的だ。寝たきりになった祖母の介護をする無職の青年の独語を通して、その内面が浮き彫りにされる。ドラッグにふけり破滅願望にもとらわれる中、現代の若者が抱くギリギリの倫理観に迫っている。
芥川賞は、話題的には、舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる。」に取ってほしかったのですが、受賞作モブ・ノリオ『介護入門』も面白そうですね。朝のニュースで見ましたが、作者も奇抜な感じで、芥川賞は、作品より人見て賞決めている感があり。でも今回も*1文藝春秋買うかも。(買えば読めるんですよね?)
直木賞は奥田英朗、熊谷達也が取りました。東野圭吾、田口ランディ、伊坂幸太郎、北村薫らが取るのと比較すれば、地味な受賞に収まりました。