Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

オリジナル・ラヴ『キングスロード』

キングスロード
今回のアルバム、原曲を十分予習してから聴いた人も多いようです。僕は意図的にそうしたわけではないのですが、完全に予習ゼロで発売日が来てしまいました。いわば徒手空拳。
ただ、タイトルも「王道」*1というし、インタビュー記事を見ても、定番曲が多いという話だったので、洋楽を知らない僕でも大丈夫かな、と高をくくっていたのです。でも蓋を開けてみれば、知っているのは「ダウンタウン」のみ。知っているはずと思い込んでいた「Be My Baby」も、聴いたことないみたい。*2
で、そういう事情もあって、まとまった感想は書けません。まずは第一印象だけですが「驚きました」。まず、“オリジナル・ラヴ史上最短”(多分)の33分という収録時間もあるのですが、どんなジャンルに向かっても感じるような、田島貴男独特の濃さが無い。カバーアルバムという以上に、この「薄さ」が一番の驚きです。原曲を知らないでこういうのも何ですが、アレンジをあまりいじらなかったせいもあるのでしょう。牛乳でいうとローファット牛乳ですね。
ただ、その分、ボーカルに焦点が当てられたようなつくりという印象を受けました。これまでで一番ボーカルが際立つアルバムです。シングル発売時には、「恋の片道切符」みたいな「濃い」曲が3、4曲はあるだろうと踏んでいたのですが、全く外れました。
それにしても、これまでとだいぶ異なるので、オリジナル・ラヴのアルバムを聴いている気がしません。だから好きだ嫌いだというのではなくて、推理小説を読もうとして手に取ったのに純文学の短編作品だったみたいな感じです。
それぞれの曲については、原曲も聴いたりして、また感想を書きます。
そういえば、「ヒット曲が聞こえる」のワンフレーズは「お気に入り入りの音楽」に聞こえますね。「恋の片道切符」でも「バイバイブラ」というのがあったけど、ミスなのか勢いなのかちょっと面白いですね。

*1:ちなみに、「キングスロード」は、はてなダイアリーキーワードに登録されていますが、そちらは、「プロレスの王道」のようです。旗揚げ戦がつい先日、ということで日にちも近いのですね。

*2:その後、思い出しながら口ずさめることが判明して、やっぱり知ってる曲じゃんか、と思ったらビーチボーイズの「ドント・ウォーリー・ベイビー」でした。「ビー・マイ・ベイビー」にインスパイヤされた曲とのこと。