久々の、妄想爆発エントリ。
「avex移籍」は確定でいいのでは?
caocaoの正体が呆気なく明らかになってしまった。
持田香織(Every Little Thing)と田島貴男(ORIGINAL LOVE)がスペシャルユニット「Caocao」を結成。
- アーティスト: Caocao
- 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
- 発売日: 2009/04/08
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 7回
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Caocaoの正体は隠そうとしても隠せなかったわけだが、オリジナル・ラヴ自体の所属については依然不明状態。「avex移籍」という話も、次のような経緯を見ると「?」付きと言える。
では
何か違った形でできたらと私が以前から何かいつかご一緒できたら嬉しいなと思っていた
田島貴男さんに
お願いしてみたところ
引き受けてくださり
ご一緒させていただく運びとなりました…
持田香織 コメントつまり、あくまでもavexミュージシャンである持田サイドからのオファー。むろん移籍話付でこの話が来た、という可能性もないわけじゃないが、少なくとも現時点においてはゲスト参加でしかなく、肝心のオリジナル・ラヴの所属先は不明であるまま。こればっかりは、いくら検索しても詮のないこと。ネットの限界。
ところが、自分はこれに反対だ。どこに反対かというと「持田サイドからのオファー」という部分に、だ。自分の中の天邪鬼な部分がそう告げている。
試しに、持田コメントをカタカナにしてみる。
私が以前からナニカイツカゴイッショデキタラウレシイナと思っていた
田島貴男さんに
お願いしてみたところ
引き受けてくださり
ご一緒させていただく運びとなりました…
ほら、一気に誠実さが消えて、「言わされている感」が前面に出てきたでしょ(強引)。
おそらく真相にはこんな感じだと思う。
スタッフ:今度の映画主題歌、オリジナル・ラヴの田島貴男さんとユニット組むというかたちでお願いしたいんだけど・・・。
持田:あー、プライマル、好きですよ。あの曲いいですよね。是非、ご一緒させてください。
実際問題として、ELTがどれだけavexに貢献しているとはいっても、フリーハンドでユニット組む相手を選ばせてくれるほど寛大ではないだろうし、業界的にもそういう余裕はないはず。
ということは、今回のcaocaoは、確実に、持田香織の意図ではなく、avexの意図で決まっている。avexへの移籍は確定的で、avexにとっての「この次」に繋げるための何かが仕組まれているのだろうと考える。
つまり、今、Caocaoなしにオリジナル・ラヴがavexに移籍したとしても、何の話題にもならないので一種の話題作りのための策である、ということ。このことからすると、caocaoの実際のセールスにかかわらず、「個人授業」発売後2週間程度のタイミングで次のようなリリースが出る。
持田香織とのユニットcaocaoのシングルも好調なオリジナル・ラヴがavexのcutting edge*2に移籍!
6月×日にニューシングルを発売。
しかし、「話題作り」だけでは終わらせないような気がする。
このストーリーで行ってくれ
さて、ここからはオリジナル・ラヴファンとしての深読み。(これまで以上にフィクション)
avexとしては、田島貴男の実力を買ってはいるものの、ポニーキャニオンでのCDセールスの現状を「実力はあっても、誰も聞かなければファンは増えないのではないか?」と考えている。(この前提が正しくないと、後段のストーリーは成立しない)
そうしたときの、セールスのテコ入れのための作戦は、2段階に分かれる。
第一弾が、今回のcaocaoでの活動。
そして、第二弾は、前も主張した通り、持田香織のオリジナル・ラヴのアルバム参加。
移籍後初のアルバムは、caocao効果の賞味期限がギリギリ消えない時期に発売され、シングルが出てすぐの時期に発表があると見た。
4月にavexに電撃移籍したオリジナル・ラヴが、8月にニューアルバムを発売。
アルバム発売後すぐにツアーを開催。
自身14枚目となるアルバム収録予定の1曲には、ELTの持田香織が参加。
caocaoで持田の歌唱力に惚れ込んだ田島貴男がアルバムへの参加を依頼し、今回の共演が決まった。
こうすると、持田→田島オファーでの伏線が生きるわけで、とてもプロレス的なシナリオで素晴らしいと思う。
で、これをデュエット曲にしたら、ELTのファンの何割かはOLのアルバムを購入するだろうという読み。(実現したら、たとえ1割だとしても、ELTのファンの方が購入枚数が多かったりするのでは?)
これをやる意味というのは、単純にCDセールスの話だけでない。現在、半ば袋小路に陥っているオリジナル・ラヴの将来を考えると、「新しい血」(ファン)を強引に獲得することが絶対に必要だと思うのだ。もちろん、田島貴男の実力への信頼があってこそ成り立つ作戦で、もし、こういうストーリーができているのならば、avex担当者は慧眼だと思う。
いや、絶対にこのストーリーで行ってくれ。
ぼくは19歳でオリジナル・ラヴの前身となるバンドを始めてから、オリジナル・ラヴのやっている音楽は、「ポップス」なんだと言ってきた。(略)
あるジャンルの中だけで成立する良さではなく、ジャンルを取っ払ってその音楽自体として面白さが分かるようなと言ったらいいのか、上手く言えないのだけれども、なにかそういう意味合い、質感、を含ませた「ポップス」だった。
(略)
それにぼくの目指す音楽は、「いかにも芸術やってます」というような、「自分のやっていることは特別で素晴らしいことなんだと故意にアピールするような音楽」ではなかった。もっとありふれた、誰もが共感できる、欲を言えば音楽をとくに趣味としてこなかった人にも「あれっ?」と思ってくれるような音楽だった。具体的に言うと、ビートルズや、バート・バカラックやエルヴィス・プレスリーやセックス・ピストルズのような音楽だった。
つまり、今回caocaoで、そして「次の一手」で求められている「ポップス」というのは、オリジナル・ラヴファン以外に向けてアピールできる音楽なのだと思う。そして、田島貴男であれば、そのくらいのハードルは楽々と超えてみせるのでは?