Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

NHKスペシャル『恐竜vsほ乳類 1億5千万年の戦い 第2集「迫りくる羽毛恐竜の脅威」』

米国サイエンスチャンネルの番組。
昨日夜に、よう太と一緒に「ほら、恐竜だよ、こわーい」とか言いながら見ていたが、内容が相当面白かった。

いま恐竜の姿がまったく新しいものに生まれ変わりつつあります。その最たるものは、羽毛をもったティラノサウルスの子どもです。直接の祖先が羽毛をもった恐竜だったことがわかり、ティラノサウルスは子ども時代に羽毛に覆われていた可能性が高くなってきました。さらにその生態についても、次々と新しい知見が加わっています。史上最強の肉食恐竜ティラノサウルスはいったいどんな暮らしをしていたのでしょうか。
新たな発見が相次いでいるのはほ乳類も同じです。中国では、恐竜を食べていた大型ほ乳類が発見されました。また、小型のままのほ乳類も、画期的な多様化をなし遂げていたこともわかってきました。それを根底で支えていたのはじつは、地球最初の花の出現でした。

「羽毛恐竜」「恐竜を食べていた大型ほ乳類」そして「ティラノサウルス」、キーワードだけでもお腹いっぱいになる内容で、全く飽きさせなかった。
上の導入文に書いていない内容を補足すれば以下の通り。

  • 羽毛恐竜は内温性を獲得し、素早い動きが可能だった。一部は鳥類に発展した。
  • ティラノサウルスの子どもは羽毛を有し、素早い動きが特徴。親は、体型的にも早い動きには適さないが、巨大な顎が特徴。それぞれの特徴を生かし、子どもが追い詰め、親が仕留めるという家族での役割分担をしていた、というのが、最近わかってきたティラノサウルスの生活の様子。
  • 「恐竜を食べていた大型ほ乳類」は、その後絶滅。恐竜と最後まで共存していた哺乳類は、ネズミほどの大きさしか無かった。しかし、体が小さかったことが、6500万年前の天体衝突の際に、哺乳類が生き延びた理由となった。
  • また、この時代に、哺乳類は胎盤を大きくするという繁殖戦術を取り、恐竜との差別化を図った。
  • 花の出現は、昆虫の多様化(蜂や蝶は「花出現」以前には存在しなかった。)や果実、種子の多様化を生み、それらを餌とする哺乳類の繁栄に繋がった。

このうち「内温動物」という言葉がよくわからなかったので調べてみた。わかりやすかったのは以下のページ。

温血動物:血が温かい動物⇔冷血動物:血が冷たい動物
恒温動物:体温が一定の動物⇔変温動物:体温が変化する動物
内温動物:自ら熱を作り出せる動物⇔外温動物:体温が周囲の温度と共に変化する動物

ということで、結構細かい分類があるようだ。
いずれにしても、子ども時代に学んだ恐竜のイメージとは、だいぶ異なる恐竜像(羽毛恐竜)が、現在は主流になってきているようで面白い。古い時代の話でもまだまだ「新発見」があるんですね。