Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

植草教授の事件について

短く書くなら、自分は、「白か黒か」よりも、「白か黒かをどう決めていくか」の方に興味があります。いわゆるデュープロセスです。具体的にいえば、植草教授*1が犯罪者かどうか?よりも、植草教授が犯罪者であるかどうか、ということを、どのようにして社会が導いていくかの方に興味があります。
今の段階で、植草教授が「無罪だ」「有罪だ」というのは、かなり馬鹿げた話だと思います。
以下に、今回の事件について、自分が感じたことを書きます。

事件について

前回のいわゆる手鏡事件と異なり、今回逮捕までに多くの一般人が関与しているようなので、全てがでっち上げと考えるのは難しいと思います。
ただし、電車に乗っている植草さんを見て、「いたずらしてやろう」と考える人がいる、というのは容易に想像がつきます。つまり、被害者側の狂言であるということも十分あり得るといえます。
しかし、だからこそ、植草さんは何故電車に乗るのだという怒りの気持ちは非常に強いです。「瓜田に靴を納れず 李下に冠を正さず」の言葉にしたがえば、公共交通機関は利用すべきではありませんでした。植草教授×電車は最悪の取り合わせと言えます。世間の植草バッシングを全く感じていないのでしょうか?この点ではかなり植草教授に疑問を感じます。

植草教授側の発言について

逮捕時には「酒を飲んでいて覚えていない」と話していたが、送検の際は「警察にはめられた」と容疑を否認しているという。

報道されている発言が真実なら植草教授は救いようの無い馬鹿だ、ということになります。一方で、推定無罪の原則にしたがうならば、読者・視聴者に変な印象をもたれないように、もう少し適切な表現などを使うことも考えられる中で、こういう書き方をすることに対しては、報道側の悪意を感じます。
したがって、この発言の報道の仕方には、恣意的な印象操作の部分が透けて見え、これに反発する自分としては、勢い、植草教授側をかばいたくなります。
ただし、何を言ってもこういう報道のされ方をするのがわかっているはずですので、ここでも植草教授の対応はまずいといわざるを得ません。(発言は、弁護士を呼ぶまで控える等)

植草一秀氏を応援するブログについて

自分は前回の事件は冤罪だと思っています。それは、この事件の捜査の問題点を追及したこのブログの影響も大きいと思っています。そして今回の事件への対応(容疑の段階で犯罪者と断じることはできない。今は静観する以外にない)についても同意します。
炎上はしたものの、すぐに閉鎖とならずによかったと思います。頑張ってください。

*1:ここでは慣れ親しんだ「教授」で書かせていただきます。