Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

Stevie Wonder『A TIME TO LOVE』

タイム・トゥ・ラヴ

タイム・トゥ・ラヴ

これも名盤。
明らかに名盤。
ティービーは「The Living Legend」なんて言われているようだが、それ以上だ。
『Conversation Peace』と同じく聴くべき作品。
〜〜〜
今回聴きなおして改めて思うのは、「警鐘」の意味が強いアルバムである、ということ。
タイトル曲は「A TIME TO LOVE」でアルバムラストに持ってきていることからも、メッセージとして一番言いたいことなのだろう。「今が愛するとき」ということは、つまり、今はそうできていないということ。
歌詞の中でもはっきりと言っている。

At this moment in history we have a choice to make
(今、僕たち人間は、重大な局面を迎えているのさ)

かなり強いメッセージを持っているが明るい曲調の「POSITIVITY」*1がラストでも、全体としておかしくない。「A TIME TO LOVE」で締めることによる印象は強烈だ。
実は、『Conversation Peace』も同様に、やや重めのタイトル曲で締めているので、同様の意図なのだろうが、『A TIME TO LOVE』は、さらにそれが強まっている印象。
ノレる音楽でありながら、厳粛な気持ちになる音楽。
ティービーが伝えようとしていることを、聴き手も本気になって考えなければならないのかもしれない。

シリーズ全体の目次

発表年 アルバムタイトル 備考
- 20 Classic Hits/Love Songs 63〜71年のベスト。日本版は「Stay Gold」(83)収録
1972 Music Of my Mind
1972 Talking Book 3部作その1
1973 Innervisions 3部作その2
1974 Fulfillingness'First Finale 3部作その3
1976 Songs In The Key Of Life 一般的にも個人的にも最高傑作
1979 Journey Through The Secret Life Of Plants これは未聴
1980 Hotter Than July キング牧師に捧げられたアルバム
1982 Original Musiquarium ベスト盤+新曲4曲
1984 The Woman In Red 「心の愛」収録
1985 In Square Circle 「Overjoyed」収録
1987 Characters これも未聴
1991 Jungle Fever スパイク・リー監督映画のサントラ
1995 Conversation Peace これは聴いておけ的傑作
2005 A Time To Love 最新作にして大傑作

*1:歌詞は全文引用したいですが、大変なので、是非、日本版にてお確かめください。ツタヤにもあると思います。