Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

野川の源流・日立中央研究所へ行ってきました!

11/18(日)は、野川の源流(の一つ)がある日立中央研究所の庭園の一般公開日だった。
4月1日の公開日に予定が重なり初めて訪れるチャンスを逃したため、半年前から予定帳にメモしていた日だったが、天気にも恵まれ本当に良かった。(日頃の行いのおかげだと思う笑)
国分寺駅北口から歩いて10分ほど行き東門をくぐると予想以上の大賑わい。

日立中央研究所では、毎年2回、春と秋に庭園開放を行っており、
一般の方々に武蔵野の面影を残す庭園を自由に散策頂いています。
庭園には約27,000本の樹木があり、春には桜などの開花、秋は紅葉、黄葉が楽しめます。
また、国分寺崖線(通称ハケ)からの涌き水は 『野川』の源流の一つとなっています。
湧水が集まる大池には白鳥がおり、周辺の林では数種類の野鳥も見ることができます。

HPに記載のあるように、研究所創設にあたって、小平浪平創業社長の「よい立木は切らず によけて建てよ」という意志を受け、構内の樹木は極力守られたという逸話の通り、予想以上に豊かな自然に驚いた。

まず何といっても高低差がかなりある。東門を入ってしばらくすると谷を渡る橋が架かるのだが、谷底までの高さがかなりあって驚く。写真が無いため、野川散策絵巻の「絵」を引用するが、ちょうどこの右上に描かれた絵のように川となる部分が深い谷を刻んでいる。

そして中は素晴らしいの一言。美しいと言えるほどの紅葉は無かったが、大池の周り(約800m)をぐるりと一周するだけでも、起伏に富んだ地形を体感できるし、国分寺崖線の湧水から大池へ、大池から野川への流れがはっきりわかる。
昼過ぎに来てしまったけれど、出店も沢山出ていたし、朝から1日過ごしてもいいくらいだ。(ただしトイレはあまり綺麗ではない)


←左:十月桜、右:烏瓜
←大行列ができていた湧水部分。上に引用した野川散策地図で「池」と書かれた箇所(中央側)


大池は一旦水門で閉められ、左側から合流する小さな支川と合流して壁に開いたトンネルの出口にぶつかる。コンクリートの壁は研究所敷地の南側境界を東西に走る中央線。


以前に反対側から写真を撮ったことがあるが、こんな感じ(↓)で、住宅地の中を流れる小さな水路と化している。
このときは裏側にこれほどの大自然があるとは想像していなかった。


「野川の源流」というキャッチフレーズに惹かれてミーハーな気持ちで行ったが、予想以上のものが見られて大満足だった。以前、ブラタモリでも取り上げられていて、映像で見てはいたが、あの高低差は現地に行かないと分からない。
なお、野川については、国分寺駅南から二子玉川多摩川合流まで一度は見たことがあるのだが、長野まゆみの『野川』の舞台はどこなのかと改めて考えると、やっぱりピンと来ない部分もある。次にこちらに来るときは、国分寺駅周辺の湧水群や、小金井の貫井神社と合わせて、『野川』の舞台も意識してみたい。

なお、次回の一般公開は2013年4月7日(日)とのこと。
時間が今日と同じであれば14:30に受付終了で、公開時間は15時までなので、気になる人は早めに行った方がいい。
花見の時期なので激混みなのかもしれないが、雨が降らない限り絶対に行こう。


←お店の前を通ります。帰りに買おうと思ったら売り切れでした…