Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

何を根拠に投票すればいいか? 〜政治への理解度について

選挙が近づき、これまで以上に最近よく考えるのは、「自分の理解度が低い問題に対してどのような判断を下すか?」ということだ。
これは、実は選挙でなくても意識すべき重要な問題だ。
例えば環境問題。地球温暖化問題の理解の程度に関わらず、僕らは日常的に「温暖化ガスの排出」にどれほど加担するかの判断を迫られている。
例えば、もっと身近な問題である健康問題。トランス型脂肪酸の害と動物性/植物性脂肪のリスクについて十分比較しないまま、僕は毎朝、パンにマーガリンを塗って食べている。*1
 
そして今回の選挙。財政、福祉から軍事、外交まで、広い範囲に渡る判断を下す日が、もう2週間後に迫っている。「郵政民営化だけ考えればいいや」と思っていても、選挙される方はそう思っていない。

民主党岡田克也代表は25日午後、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、衆院選で勝利し政権を獲得した場合、まず訪米してブッシュ大統領と会談するとした上で、同党公約の12月のイラクからの自衛隊撤退について「公約にして勝てば、それは国民の意思だ。しっかり説明して、理解を得たい」と述べた。

勿論、先日のエントリで挙げたような、「選択のマトリックス」(by冷泉彰彦氏)*2の問題はあるが、ある一面からの判断だけでは納得の行く投票行動が取れないように思う。

それでは一体どうすればいいのか?考えられる行動を挙げてみた。

1.バカのままで行く

いくら勉強してもわからないものはわからない。投票所に行って考えればいい、もしくは投票しない。
この方法は非常にコストが低いのがメリットだ。ただ、今後もかなり長い時間、日本で過ごす積もりの自分としては、選択しづらい。将来、日本がIMFの管理下に入っても困る*3し、一応もらえることになっている年金がもらえなくなるのも悔しい。したがって、少し勉強することにする。

2.理解できるまで勉強する

これだけネットにさまざまな情報が溢れている今の世の中。ネットと本を使って時間をかければ、独学でも相当の政治・経済通になれるはずだ。そうして専門家ばりの知識を得た上で投票する。
この方法は、かなり魅力的だが、(時間)コストがかかりすぎる。しかも「理解できるまで」というのには終わりがない。真の理解に到達できたら一宗教者として自分で立候補してしまおう。

3.理解できない自分を知り、弱点分野について信頼できる助言者を探す

何だか大上段に構えた割りに、ありふれた答えになってしまって悲しいが、結局はそう言うことだと思う。
例えばブログは、数万人から成る「問題意識」→「理解」の連鎖で出来ているから、その議論の中で、自分の立ち位置(理解度)を把握し、問題意識の投げかけを絶やさないようにすれば、少しずつ理解が深まる便利なツールだと思う。それだけでなく、自分の理解度が及ばない問題に対しても、信頼できるブロガーの判断を、自分自身の判断の指針として用いることができる。*4

まとめ

全然まとまっていない。相当難しいテーマだと思って書き出しているから別に僕は気にしないが、ここまで読んでくれた人には謝ります。申し訳ありませんでした。
今回、結論は、ブログのみに絞った書き方をしているが、信頼できる助言者が、会社の同僚や近所の知人でも良いわけだ。ただ、そのときに相手の意見を鵜呑みにせず、自分の意見との違いを、ある程度俯瞰できること、自分自身の(理解することへの)上昇志向があることが重要だと思っている。また書きます。

*1:ご存じの通り欧米の一部の国では販売禁止になっていると聞く。ぐぐればいくらでも資料は出てくるが、こちらなど→http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/11/post_19.html

*2:http://d.hatena.ne.jp/rararapocari/20050817#seiji

*3:最近は「国家破綻」に関心あり。

*4:なぜ新聞じゃダメかと言えば、新聞にはコメント欄がないから。理解度を超えたテーマの場合、コメント欄の議論の内容もしくは雰囲気でエントリの有用性が判断できる。あとブクマ。