集中力が落ちたのか、最近は、積読の状況が激しい。さらに、やっと読んだ本も、感想を書こうとすると構えてしまってうまくない。そんなこんなで、読むタイミングや書くタイミングを逃し続けている。
僕は記憶力に自信がなく、そういう風にしていると、結局、本の内容だけでなく、それを読んだのかさえ忘れてしまうので、まずは棚卸的に、最近増えた積読状態の本を列挙。(恒常的に積読状態の本がいくつかあるので、それは含まないことにする。)現在読んだところまでのポイントを簡単に記して、読み通すための決意を新たにする。*1
H・F・セイント『透明人間の告白(上)』
大学時代から読みたかった本をブックオフで見つけて100円で購入。メインは、透明人間である主人公の苦難についてのはずだが、透明人間になるまでが長い。しかもまだ上巻かよ!みたいのがあって、とりあえず放置。でも、読書好きの人がオールタイムベストとかにポンと挙げる本ではあるんだよな・・・。
映画もつくられていたのは知らなかった。
矢作弘『大型店とまちづくり』
岐阜の柳ヶ瀬で購入した本。今さっきもNHKでイトーヨーカドーの復活への取り組みの番組を興味深く見たし、ウォルマートと提携している西友など大型スーパーなどについて、以前より大幅に関心が強くなった。そういう意味で、自分に強く影響を与えており、かなり評価できる本なのだが、まだ前半しか読んでいない。
ちなみに岐阜といえば、来年8月をもって新岐阜駅の駅ビル的な役割を果たしていたパルコが撤退を決めた。土居丈朗の強硬論(ジリ貧の地方は安楽死)と合わせると怖いものがある。が、これからが地方の真価が問われるとき、とも言えるのだろう。
田中秀臣『経済論戦の読み方』
選挙前に勉強のために購入した本2。*2仙台アエル1階の丸善で購入。
いわゆるリフレ派の人で、国家破綻を唱える人たちとは反対に、計画的なインフレを起こすことによって、財政破綻は免れるので、心配ない!という意見の本。頻繁に需要供給曲線とかが出てきて、腰を据えて勉強するには良さそうだが、そこまでの時間は取れない。
あと、ドーマー定理とか、使うと頭良さそうなキーワードが多くて、そそられる。ただ、少し時間が必要。
加藤秀治郎『日本の選挙』
先日、ブックオフに行ったら、選挙後の自分の反省(選挙制度への理解度が低い)を補ってくれそうな、すばらしいタイトルに惹かれて即購入。日本の選挙制度の歴史から各国の選挙制度までバッチリ勉強できそうな本。
ちらりと読んだだけでも、選挙での情報コストの問題(有権者がどれだけ勉強しなくてはならないか)についても選挙制度によって異なる、というよく考えれば当然なことを知り、はっとする。
シェイクスピア『マクベス』
考えてみれば今年は「古典に親しむ」が読書テーマだったのに、いつの間にか新書一辺倒になっていたので、初心に返ってこれを購入atブックオフ。選んだ理由は改行が多いから。これなら絶対に読み終えることができるはず。ちなみに、ハムレット以外のシェイクスピアの作品は、あらすじも知らないので、ドキドキしながら読んでいる。
訳の木下順二は『夕霧』の人じゃないか。
木村剛『最新版投資戦略の発想法』
木村剛を全面的に信頼するわけではないが、半分ほど読んだ限りでは、個人投資家が何をすべきかについて基礎からわかる本。非常に練られた、わかりやすい説得的な文章。ただ、読んだ3章まででは、実際の「投資」についてはまだわからない。なお、木村剛は徹底したマイホーム否定派(賃貸推奨派)。このテーマだけで1章分を割かれており、参考にはなるが、これだけだと決断できない。
鈴木謙介『カーニヴァル化する社会』
宮台真治門下で自分よりも若い1976年生まれの社会学者。この人も土居丈朗と同じく、エキサイトブックスを見て興味を持った。やや難しい概念が多いが、何とか6割ほど読んだ。ただ、一冊を読んで全体的に整理された知識を得たというカタルシスを得ることができるかどうかは今のところ疑問。(瑣末なことの分析に終始しないか?)
岩井克人『会社はだれのものか』
読みやすい。会社はヒトでありモノであり、企業とは異なる、という話が一貫して語られる。キーワードはポスト産業資本主義。第一部を読了し、糸井重里らとの対談から成る第二部をこれから読むところ。