Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

Kへの手紙

お久しぶりです。
仙台は、ここ数日で急激に寒くなりましたが、そちらはどうですか。
 
早いものでもう一年が経ちます。
何だか自分はあまり変わりません。変わらずに健康という意味では幸せなのかもしれないけど、あまり成長していない。体重は減ったのは多少自慢になるけど、一年前と同じ人間が今もここにいる感じです。
ブログも続けていますが、文章力の向上は思ったほどではありません。前向きに「成長途上」ということにしてください。
そういえば、ブログのことをメールで知らせたのは、確かBSEの話題を書いたときだったから、昨年の3月頃だったでしょうか。あのときは、お世辞だろうとは思うけど、メールの返事で内容について少し褒めてくれてとても嬉しかった。
変わらない自分とは裏腹に、ようたは成長目覚しいです。
ようたを見せに家族で社宅を訪ねたのは、確か、ようたが一歳になる前だったかもしれません。
あの頃は何も出来なかったけど、2歳半を過ぎた最近では、ひとりでいろいろなことができるようになりました。
歌も歌えるようになった。自分は、歌い始めるのは「メロディが先なのか歌詞が先なのか」疑問に思っていましたが、ようたは「歌詞が先」のようです。「かえるのうた」や「チューリップ」なんかを、お経のように歌います。勿論多少の高低はあるんだけど、メロディを追いきれません。

歌といえば、やっぱりKのことを思い出します。メールでも、「ようたに童謡を歌って聞かせていると、同じ音程を長く出したりするのが難しいことがわかった」というようなことを書いたら、そこが「歌」の難しいところで、面白いところだ、と共感してもらったことを覚えています。Kが社会人になってから入った合唱サークルの話も、いろいろと聞きましたね。
学生時代は、自分はカラオケ大好きで、Kも含めて大人数で行くことが何度も会ったけど、実をいうと、Kのカラオケはあまり好きではありませんでした。僕は、自分が歌うのは勿論、人が歌うのを聴くのも好きで、中でも、個人的な思い入れのある歌を気持ちよく歌う人は、心の中でお気に入りに登録していました。Kは、歌の上手さが突出していたけど、流行の歌を技巧的に歌うことに腐心している気がして、「思い入れ」の部分がよくわからなかったのです。
ただ、たしか一度きりですが、Kが歌ったチャゲ&飛鳥の「PRIDE」は本当によかった。
僕も好きな歌で、歌のよさもありますが、いつもクールに気取っているKの姿と歌詞の内容がよく合致していたんだと思います。
僕は何度もお見舞いに行けなかったけど、会ったときはやっぱりいつもクールでかっこよかった。病状は厳しいものだったのに違いないのに、弱い部分は全然出てなかった。自分にはとても真似出来ないことでしょう。
それこそ、譲れない、プライドの部分で気丈に振舞って見せたのだろうと思います。
〜〜〜
例えば、ある程度親しい人の中に、5年会わないどころか10年会っていない人もいるにもかかわらず、つい最近顔をあわせたKのことを思うと涙が出てしまうのは、どうしてでしょうか。未だに泣いてしまうのは、ちょっと恥ずかしいかもしれない。
今回一周忌に伺うことができずに申し訳なかったけど、福岡までなら行く機会もあると思うので、そのときには、お墓参りをしに行きます。そのときにも多分僕は泣くのでしょう。
マジックミラーの向こう側で、泣いている僕を見て笑わないでくださいね。
ただ、そのときも成長していない僕を見たら、どうぞ笑ってやってほしい。
そうならないよう、ときどき、自分で書いた、この「手紙」を読んで、怠け癖を叩き直します。
何だか、いつものブログのように、まとまりの無い文章になってしまったけど、そして、いつものブログのように自己満足的な内容だけど、今の自分にはたいしたことは書けません。その分、少し先の僕に期待してください。もう少し自分にプライドを持って日々を過ごせるよう努力したいと想いながら筆をおきます。