- アーティスト: ORIGINAL LOVE,田島貴男
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/12/06
- メディア: CD
- クリック: 19回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
『東京 飛行』の中で、特に好きな4曲のうちの一曲。(うち一曲は、先日書いた「13号室からの眺め」)
一番の歌詞では、「遊びが分からないつまんねえ奴」から相談を受けるのだが、これは、『街男 街女』の「ひとりぼっちのアイツ」を想起させるシチュエーション。「ひとりぼっちの〜」では、いいひとをみつけられない男が、ひとりでバー・カウンターにやってきて「Heyマスター!」と酒を呷る(あおる)話になっている。
「遊びたがり」では、「いいひと」を見つけて、がらりと変わった二人の人間が描かれ、そのあと、次のように歌われる。
なんていうか きみに逢って変わった
ああ素敵だった きみのおかげさみんな
そう、自分も変わった!という歌だ。*1
そこがいい。
展開的にオチが付くという点はポイントだが、そこで自分が語られるという部分は非常に大きい。
歌の持つ意味、というか、繰り返し書くが「説得力」の部分が全く異なってくる。
心に響く歌になってくる。
田島さん「っていうか、そのスープ皿とお碗に乗せてやったって抽象的じゃない? 具体的にどういうことなのかはイマイチわかりづらいですね」
渋谷「だから、要するに、今回の『東京 飛行』というのは、いわゆるみんながイメージする、ポップでお洒落なオリジナル・ラヴ・サウンド、メロディもそうだし、それから歌詞の世界も全然違うよね?」
田島さん「『街男 街女』と?」
渋谷「そう」
田島さん「ええーっ…」
渋谷「ほら、やっぱりそうだ」
田島さん「はははは!」
渋谷「俺はねえ、そうだと思っていたんだよ」
渋谷陽一の番組での、田島・渋谷の『街男 街女』と『東京 飛行』に対する理解の違いは面白いが、自分としては、ここで「自分」を出している点が、兄『街男 街女』と大きく異なるポイントだと思うのだが、それはまた今度掘り下げる。(と思う)
(と、また続く)