Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

NHKスペシャル「グーグル革命の衝撃」

これも見た。

世界のインターネット業界で今、劇的な地殻変動が起きつつある。震源地は検索エンジンの雄、「グーグル」だ。
八年前スタンフォード大学の学生二人が学生寮から立ち上げたベンチャー企業は、今や時価総額18兆円、ITの巨人マイクロソフトの地位を揺るがそうとしている。
躍進の原動力は、ネット検索サービス。世界でグーグルが検索される回数は一日10億回、世界中すべての人間が一日一度はグーグルに向かってキーワードを打ち込むといわれている。世界中が情報をグーグルに頼り、かつ頼らざるをえなくなりつつある。
そのインパクトは「グーグル革命」とも呼ばれ、「文明に対し人間が文字を発明して以来の衝撃をもたらしつつある」という指摘もある。
検索サービスを核に進化するインターネットの新たな波が、我々の暮らしや社会にどのような影響を及ぼしつつあるのかを伝える。

内容は、だいたい以下のとおり。全体的には、プラス面、マイナス面のマイナスの方を強調するつくりだったと思う。

  • ターゲット広告の仕組みと、無駄の出ない広告効果
  • Google上位を保持するための技術者の努力と、Google側が決める「不正」ルールの曖昧さとの格闘
  • グーグル八分の実際と裁判の状況
  • グーグルがサンフランシスコで始めている無線サービス

本で見知った内容も多いが、関連する人間が実際にしゃべるのを見ると理解度が違う。
印象に残ったのは検索上位になるためのキーワードオークションの様子*1と、「便利な生活」のために、あらゆる情報(個人情報や所在地情報など)を提供してほしいと言っていたGoogleの中の人の話。いわく

皆さんの提供によって、情報量が増えれば増えるほど、検索によって「よりよい答え」を見つけられるようになります。

「よりよい答え」って何?
そうなのか?・・・自分はいつも「答え」を探しながら生きているのか・・・?
・・・とても難しい話だが、素直に受け入れられない発言だった。
ただ、確実に言えるのは、PCが無ければ、さまざまなことへの判断が下せないのでは、自分が一人の人間である意味は薄いということ。
NHK番組制作者側の思惑通り、Google的なものへの不信感が少し増えました。

*1:値段がつりあがり「1クリック5000円」をGoogle側に支払う広告もあるという