Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

鉄腕DASHと、自転車の安全利用

久しぶりに「鉄腕DASH」〜「大河ドラマ」〜「NHKスペシャル」を見た。
まずは鉄腕DASH
茂子の節約術で、使わなくなったコンセントプラグから銅線を出して、電気分解の要領でケーキをつくる「ミカンの皮のパウンドケーキ」。絶縁用のゴム手袋必須の料理!*1
「あるある」の不祥事直後に、こういう危険なものをやらなくてもいいのに・・・。
その後の、TOKIO(自転車)対ゆりかもめで、ふと感じたのは、歩道をあんなに力走してもいいのか?ということ。
少し前にブログ界隈でも話題になっていたはずと調べてみると、昨年11月に出た「自転車の安全利用の促進に関する提言」に対して多くの異論が出ているようだ。
まずは自転車が歩道を走る危険性を訴える毎日新聞社説から

警察庁有識者の懇談会が昨年11月、「車道通行が危険な場合、自転車に歩道の利用を認めるべきだ」と提言したことを受け、自転車の歩道通行を可能にする道路交通法の改正の検討を始めた。自転車の保護にはもっとものように映るが、歩道走行に“お墨付き”を与えれば、歩行者の安全が損なわれかねない。それでなくても乱暴運転の自転車が目立ち、自転車が加害者となる事故が増えている。高齢化で歩行者の被害増加が予想されるのに、これ以上、歩行者を危険にさらしてはならない。

 現行の道交法は、自転車は車道を走ることを原則としている。しかし、対車事故の増加などを背景に78年、同法が改正され、「自転車通行可」の標識などがある道路に限って、車道寄りを徐行し、歩行者の妨げになる場合は一時停止することを条件に、歩道走行も可能になった。現在、走行できる歩道は全国で約7万キロ。全歩道の約4割にすぎないが、歩道によって可、不可が定められていることが周知徹底されているとは思われない。ましてや走行条件はほとんど知られていないのが実情だ。

これに対して、昨年、メルマガオブザイヤー2006「総合大賞」を受賞した疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」の指摘は以下のとおり。自転車の車道からの締め出しを危惧している。

■この法案(提言)の重大な過誤二つ

(1)「自転車対歩行者の事故が急増していること」を問題視しているにもかかわらず、その解決法を「自転車の歩道解禁」としている、明らかな矛盾。

(2)提言の中にある条項<第4、2(4)「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」>は、「特に危険な場合」が、どのような場合であるかが明確に示されておらず、警察の恣意的な判断により、自転車が車道通行不可となる可能性が大きいこと。

具体的には、何が問題で、今後どうすることが王道か、ということまで、この人は述べていて、それがいちいち正論である。

 78年、そして、今回の判断が間違っているという端的な例がある。それは先進各国の中で、日本だけが自転車を歩道に上げているという事実。そして、その日本こそが、自転車乗車中の事故率・先進各国中ダントツのナンバーワンを誇っているというもう一つの事実だ。
 このことは、どう考えても、現在の交通行政の失敗と断じざるを得ないだろう。
 その失敗の本質は、自転車を歩道に上げてしまって、自転車を「無責任な交通機関、歩行者と同じくモラルとルールがゆるい」という存在にしてしまったところにある。
 弱者優先の大原則を誤って運用し、車道をクルマの聖域にしてしまったところにこそ、問題の本質はあるのだ。
 だが、今、提出されようとしている法案は、明らかに、その失敗をさらなる失敗に導く法案だといえる。
 自転車レーンを作らなければならない。そうでなくとも、車道の左側は「自転車優先」というのを徹底しなければならない。その上で、自転車のルールとモラルを確立しなくてはならない。これこそが王道だ。

つまり、ステイクホルダーという言い方が正しいかどうか分からないが、いわば利害関係者として、歩行者、自転車利用者、クルマ利用者の3者を俎上に議論を行う必要があるということがいえる。歩行者VS自転車利用者という図式になってしまっていた毎日新聞社説よりも、深い提案となっているように感じるのは、そこに原因があるのだろう。
自分自身、最近は自転車よりも圧倒的にクルマを利用することが多いが、現在の道路事情がクルマが過度に優遇されていることを、今後は意識していきたい。まずは、クルマ視点では、疎ましく感じてしまう自転車の車道利用を「気持ち的として」受け入れていこう。(笑)
そして、当然、法案の行方にも注目していこうと思う。

*1:「ベースボール」で、ファミコン背後のコネクタ部を金属で触れることで、スローカーブが投げられる、みたいな、危険な裏技を感じた。こういう番組では普通に取り上げられるレベルの内容なのだろうか?