音楽業界についての知識不足が際立つエントリですがご勘弁を。
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あれだけ*1楽しみにしていた渋谷系コンピ(仮)こと『bossa nova 1991 shibuya retrospective』がついに発売。
bossa nova 1991 shibuya scene retrospective
- アーティスト: オムニバス,カヒミ・カリィ,Oh!Penelope,オリジナル・ラヴ,FLIPPER’S GUITAR,渡辺満里奈,ピチカート・ファイヴ,LOVE TAMBOURINES,les 5-4-3-2-1,前園直樹,トーキョーズ・クーレスト・コンボ
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2007/08/08
- メディア: CD
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代わりに買ったのは、脳内購入予定リストに入っていた2作。
- アーティスト: yanokami
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2007/08/08
- メディア: CD
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- アーティスト: 曽我部恵一
- 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
- 発売日: 2007/08/02
- メディア: CD
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今回改めて思ったのだが、CD、高いよ。
CD、やっぱり高いよ
渋谷系コンピの3675円という値段は、ざっと新書×5冊。漫画なら「ヒストリエ」サイズで6冊、「ハチクロ」サイズで8〜9冊。これらで得られる満足度を比較した場合、自分の場合、明らかに新書や漫画が勝ってしまう。当然、一生モンのCDに出会うこともあるが、普通はそこまで期待しない。(音楽は、本に比べて、他人の評判があてにならない部分があるので、常に宝くじ気分。)
さらに、CDという「器」に思い入れが無ければ、1/10の値段で「中身」を聴くことが可能である(レンタル店の利用)という事実を考えると、食指は伸びない。
なお、(本も同じだが)、CDは買えば買うほど見つからなくなる(爆)という致命的な欠点(個人の性格?)があるので尚更だ。
勿論、渋谷系コンピは、中身について全幅の信頼を置いているし、未聴曲も多く、購入価値は十分あるのだが、それでも、今回、合わせ技で一度に約8500円をCDにつぎ込める度胸はなかった。本好きの自分に言い訳できない。
なら、いくらなら納得?
やはり1枚1500〜2000円程度なら妥当。
今回購入した、yanokamiも曽我部恵一も、2625円、2500円ということで、相場から比べると抑えているのだが、新書×3冊、ヒストリエ×4冊の範囲に抑えたいというのが実際のところ。(個人的な満足度の感覚から考えた場合)
音楽よりも制作のために多くの人の手がかかっていると思われるゲームで言えば、DSのソフトが3000円台で、PSなどの廉価版が1500円ということを考えるても、音楽CD、特に邦楽新作3000円が基本というのは高すぎるといわざるを得ない。
本当に売ろうとしている?
この前のキリンジの限定シングルもいやらしい感じ*2だが、こういう↓売り方は、もうやめてほしい。*3
◇「SUMMER TOUCH会」会場限定シングルの販売について
[商品内容]
「Summer Dream」のみ収録の?500シングル(全10種類)
Aパターン メンバーのソロジャケット5種類
Bパターン メンバーの沖縄オフショットジャケット5種類ご購入者特典
・ご購入枚数分のハイタッチ参加券プレゼント!(当日のみ有効)
・Aパターン全5枚をお買い上げの方に ジャケットサイズカードAをプレゼント!(メンバー全員ショット)
・Bパターン全5枚をお買い上げの方に ジャケットサイズカードBをプレゼント!(メンバー全員ショット)※各会場、枚数に限りがございますので、なくなり次第終了となります。予めご了承ください。
つーか、そこまでして、CDの「枚数」を売りたいわけ?
既存のファンの満足度向上+新規ファンの獲得という王道を考えているとは思えない。
オリジナル・ラヴの再発盤も、程度の差こそあれ、これと似た構図はあるだろう。
Standard of 90'sシリーズとは、今なおFMラジオで回転良くオンエアーされている90年代のジャパーニーズ・ポップスと呼ばれ始めた頃の洋楽感覚で味わいのあるアーティストたちのオリジナルアルバムをジャケット&音を”新装”して提案するシリーズです。
第1回発売はピチカート・ファイヴとともに渋谷系を牽引した初期オリジナル・ラヴの初の田島貴男監修のもとのリマスター化と当時は若手クリエイターの旗手だった菊地成孔のグループ スパンク・ハッピーのリマスター盤が新装紙ジャケにて登場。どちらも貴重なボーナス・トラック収録盤もありなので初心者からマニアまで、彼らの初々しかった華麗な時代にBACK TO THE 90'S!
で、これらのCDは2500円。(ファーストは2800円)
リマスター+紙ジャケ+ボーナス・トラックで2500円で買え、というメッセージはよくわかったが、はっぴいえんどやビートルズならわかるが、売れないよ、こんなの!
正直言って、オリジナル・ラヴの初期のアルバムは、一時期は中古CD屋の定番だったし、レンタルでは揃えているところも多いから、マニアじゃなければ購入意欲は沸かない。
でもって、ボーナス・トラックに隠し玉が用意されているとは到底思えないし、逆に、ものすごい隠し玉が再発6枚にそれぞれ用意されているとしたら、逆に、それらで一枚CD作れという話になる。
何となく聴いておきたいという程度のボーナス・トラックのために、2500円×6枚で15000円費やす人も確かにいるとは思うが、未発表曲を聴けて嬉しい、というよりは、おそらくEMI憎し、という気持ちが先に立つだろうと思う。
それこそ、東方神起の500円シングル(ジャケ違い)を10枚買った人と同様、幸せな気分にはなれない。(売り上げ枚数は増えても「幸福の総量」は減ると思う)
いやいや、東方神起の場合はハイタッチできるからいいじゃん。田島貴男もハイタッチしようよ(笑)
まとめ(というか愚痴)
itunesとか着うたとか、デジタル音楽の話題に疎いのでよくわからないが、やはり、一曲200円程度、アルバム一枚で2000円程度(名盤の再発は1500円程度*4)というのが妥当だと思う。新作を3000円で売りたいなら、おまけ付きでないと買う側としては気分的には納得できない。
何より少数のマニアを向いた売り方より、多くの人に聞いてもらえる売り方の方が健全でしょ。邦楽新作3000円や、紙ジャケ再発2500円の値づけが、どれだけ新しいファンを獲得できるのだろう?
犯人は誰?JASRAC?
補足
東方神起のシングルが本当に怖ろしいのは、ジャケ違いの10パターンは以下の4バージョンのうちの最後のものに過ぎないということだ。
- CD+DVD限定盤(ASIN:B000RO52ZM)
- CD通常盤(ASIN:B000RO52ZW)
- ファンクラブ限定盤
- 会場販売専用盤
10パターン以外に限定版が2パターンと通常版が1パターン・・・ひどすぎる。