Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

2008年の3枚

突然ですが、2008年のCD3枚。
とにかく、音楽を聴かなかった年で、CDも10枚買っていないかもしれない。
ただ、ここに挙げる3枚は、それぞれ結構思い入れのある曲ばかりです。

3位 YMCK『ファミリージェネシス

ファミリージェネシス

ファミリージェネシス

本当は、この位置にはスガシカオ『FUNKAFOLiC』が入る予定だったのだが、聴き返すと圧倒的に自分好みなのでランクイン。ちょうど昨年の今頃に一番よく聴いていた。

― 「ジェネシス」とは「創世記」の意味。
コンピューターの黎明期から脈々と続いてきたチップチューン・シーン。
それが今、この時代に大きな可能性を秘めた新しい音楽の世界として注目され、日々新しい創作者を呼び込み、新しい感動を生んでいます。
そう、われわれは8bitサウンドの「ジェネシス(創世記)」を目の当たりにしているのです。
このアルバムでは、この大いなる創世記にうずまく諦観、決意、混乱、そして未来への希望を、美しく研ぎ澄まされた8bitサウンドで一つの壮大な組曲のように綴ります。
Amazonより)

最新アルバム『ファミリークッキング』も含めて、ほかのYMCKのアルバムにはない重厚なサウンドと、Amazonの惹き文句では「深遠なるメッセージ」と評された意味深な歌詞、そして、アルバム一枚を通して成長物語を味わえるような世界感、全てのバランスが取れている。
自分としては、いつ聴いてもすぐに入り込める圧倒的な一枚。ラストの曲では、これまで進んだ道のりを振り返るように、1曲目からのサビのフレーズをおさらいするという仕掛けも最高。この手の音楽を聴かない人にこそオススメの一枚。
↓アルバム収録の「Star Light」

2位 サンボマスター音楽の子供はみな歌う

音楽の子供はみな歌う

音楽の子供はみな歌う

スガシカオは、勿論、音楽として楽しんではいるが、歌詞が好み過ぎるので、どうしても分析的(左脳的)な聴き方をしてしまう。サンボマスターの音楽は、そういった姿勢から解放されて、アホになって聴けるのがいい。よって、歌詞なんかは完全に流して聴いているのだが、ポイントポイントで耳に飛び込むフレーズから、圧倒的な「肯定」「Yes」のメッセージを感じ、ウルウル来ることもある。
特に「very special!!」は、未だによく聴く。
このまま溶けても僕らは 踊りをやめないんだ!
↓「very special!!」は無かったので「光のロック」

1位 大友康平『RISE』

RISE

RISE

そして一位は、まさかまさかの大友康平
この曲はNHKアニメ『メジャー』第4シリーズの主題歌ということでアニメと合わせて思い出深い曲。
MAJORの主題歌は、おそらく意図的にアッパーかつ「あきらめなければ夢はかなう」的な歌詞のものが続いている。第3シリーズまでのロードオブメジャーの曲もよかったが、気持ちの盛り上がりという意味では、これ以上の曲は無いと思う。
漫画の内容とシンクロした歌詞も素晴らしいし、曲もいいが、何より声がいい!歌詞の世界と大友康平Voiceが完全に一体化しているので、そのメッセージが多少大げさであっても、それに対して疑問を挟むことすら忘れて歌に入り込んでしまう。
吾郎の所属するメンフィス・バッツが3Aでの優勝を決める最終回では、渡米してからのシリーズ全体を振り返りながらのフルバージョンが流れたのだが、とにかく感動!
「燃え尽きるまで振り向かず熱く生きていけ!」なんて、この人にしか言えない。
↓アニメオープニング

↓フルバージョン歌詞つき

なお、第5シリーズは、スチャダラパー木村カエラの「Hey! Hey! Alright」*1なのだが、この系統の曲は、スチャダラパーとは合わないのでは?むしろ木村カエラ単独の方がこういう真面目な歌は聴けたかも・・・。
↓こちらは木暮晋也も登場する仮想大賞を模したPV

*1:作曲はスチャダラパーと(オリジナル・ラヴファンにはおなじみの)木暮晋也!