Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

それでも行きたいレキシーランド〜レキシ『レキツ』

レキツ (DVD付)

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エレクトリカルパレードのイントロから始まる「そうだ、レキシーランド行こう」で幕を開く、池ちゃんこと池田貴史のソロユニット・レキシの2ndアルバム『レキツ』は、まさに、レキシーランドというテーマパークそのものです。
バラエティに富んだミュージシャンと組んで、ゲストを楽しませようというエンターテインメント精神が溢れています。
そして、テーマパークという「聴き方」を提示されるからこそ、聴く側も、何故、日本史なのかを深く追求しないで、単純に楽しめるのです。それは、ディズニーランドに行って、「何故ネズミが服着て歩いているのか?」と思う人がいないのと同じなのです。ここが、1stアルバムとの一番の違いだと感じます。

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ゲストは必ず満足 愉快な不思議な仕掛けの数々
 (「そうだレキシーランドに行こう」)


今思えば、1stアルバムには、やや力みがありました。日本史と音楽の融合という、全く新しいコンセプトに挑戦しているという池ちゃんの気合が強すぎて、どっちつかずの状態だったように思います。
しかし、このジャンルがある程度知れ渡り(?)、多くのミュージシャンから参加希望があったことが安心を生んだのでしょうか、2ndアルバム『レキツ』からは、1stでの「力み」が取れ、その分、とてもキャッチーになり聴きやすくなりました。中でもDeyonnna(椎名林檎)をフィーチャリングした「キラキラ武士」のカッコよさは格別です。


日本史×音楽ということから、受け狙いの姿勢を感じる人も多いかもしれません。確かに、初めの2、3回は、歌詞のあまりの突き抜け方に驚き、爆笑を連発していました。しかし、結局のところ、「日本史」要素というのは、全体の統一感とユーモアよりも、口ずさみやすいにもかかわらず、まだ誰にも歌われていない歌詞であるという点にポイントがありそうです。特に、口ずさみやすいというのは重要で、「狩りから稲作へ」のサビなんかは、ふと口をついて出てきてしまいます。(聴かれたら危険w)

(上の動画は非公式のようですが、クオリティは高いです!)


繰り返しますが、参加ミュージシャンは、スチャダラパー安藤裕子椎名林檎玉田豊夢100sなと)、堂島孝平、浜野謙太、町田昌弘(100sなど)、Mummy-D永積タカシと豪華。
初回のDVDには、爆笑かつ感動のメイキング映像もあってお得です。
とにかく気になる人は一刻も早く買った方が良いと思います。