Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

転職とブログとweak tiesと

「〜春はお別れの季節です♪」なんて歌もあったが、3月4月は出会いと別れが多い季節。
ブログを見渡しても、有名な方(むなぐるまさん*1)の閉鎖宣言だけでなく、最近個人的によく訪れていたソレルさん*2のところも仕事上の理由から閉鎖を考えているようだ。さらにはid:azecchiさんも転職を口にしているし、やはり30くらいになると皆一度は考えるのだろうか。
ネットの中でのつながりなどは実社会の人間関係に比べれば、大して重要ではないなどと思いつつも、こういうときに思い出すのは"weak ties"という言葉だ。僕自身は、「インサイター」の真実一郎さんがアメリカ修行に一時期サイトを休む際に使っているのを見るまで知らなかったが、「弱い人間関係」のことを意味し、『新ネットワーク思考』によれば、ネットワークの世界では、その重要性が1960年代から注目されていたという。(P64)
今回、当時のインサイターのエントリ*3を確認すると、元は東大社会科学研究所助教授の玄田有史朝日新聞に寄稿した記事だったようだ。わかりやすくていい文章だと思うので、興味を持った人は、是非本文を読んでみてほしいが、ウィークタイズは以下のような文脈で使われている。

転職に成功している人は、自分とはまったく異なった環境のなかで生きている、たまにしか会わない友人・知人に相談していることが多いようです。めったに会わなくても、お互いに尊敬と信頼の気持ちを持ちながらつながっている人間関係。それをウィークタイズ(weak ties・弱い結びつき)と言うのですが、これからはこの人間関係を大切にしなければなりません。

僕自身にとっては、このページを書く理由として、やっぱり、このweak tiesの話は、無視できない。全く未知なのでよくわからないがSNSでは、さらにその意図が強いのだろう。ネットでの人間関係も、実利上はどうかわからないにしても、精神的な意味では、役に立っている。信頼関係などという深いものがあるかどうかはわからないが、やはり、時々コメントをくれる人や、自分がコメントを書いたページの人には、一種の信頼がある。その矢印は一方向で「関係」とは呼べないかもしれないが、結局のところ「思ったもん勝ち」だろう、と開き直っている。
ということで、weak tiesの考え方に共感した人は、ここのページを見捨てないでください。
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ところで、同じ記事からもう一つ。

 また、「仕事と家庭の両立」とよく言いますが、2つのものを両立し続けるのは、とても大変。片方がコケると両方ともコケてしまいます。でも、3つあれば、1つが崩れても、残りの2つで支えられます。3つ目とは、全身全霊を傾けられるもの。本気で遊ぶってことです。地域活動でも、ボランティアでも、NPOでもいい、自分とは直接利害関係がない3つ目の居場所を作っておくことです。

これも重要だと思う。ただ、ここのブログが、その三つ目なのかどうかは微妙なところだ。2005年3月末の自分の考えとしては、転職よりも、この「3つ目」として何か新しいことを始めることに興味がある。それこそ外に出て自然に親しむような・・・。