- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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上半期で一番、心に刺さった本。
でも内容についてはほとんど書きません(笑)
有名な本なので名前は知っていたが、緑色の軽い表紙は、自己啓発本を避ける自分の視界には全く入らなかった。
しかし、luckdragon2009さんがブログで紹介されていたので認識を改めて、早速図書館で借りて読んだもの。
⇒ 相手を人として見る、という大切な視点の話、...小さな箱の外に出る勇気。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック
しかし、ここでも書かれている通り、買って読むべき本だろう。
内容についても上記ブログで要点は書かれている。ただ、やっぱりこれは少し時間をかけて考えながら学びたい話。
この本は、物語仕立てで、一つのシンプルな法則を伝えようとするもの。
しかし、主人公は、なかなかその法則を認めようとしない。読者も半信半疑で読み進める。
それをしつこく丁寧に、何度もたとえを変えながら説得を受けるように読む。だから分かりやすいか?といえば、そうではない。心理的に受け入れにくい部分があり、なかなか認められない。
しかし、夫婦や親子の会話も、会社の人間関係も、そしてインターネット上の論争も、全て、この視点で見ることは出来るし、場合によっては解決もできることをまずは理解した。
ただ、さあ今から実践して行こう!というテクニックの話ではない。
たいがいの人が、人間関係の問題を、さまざまなテクニックを使って修復しようとするが、こういった問題は、実は、やり方が下手なせいで起こっているわけじゃない。自分への裏切りが、原因なんだ。人間関係が難しいというのは、解決不可能だからではなく、よく見かけるあの手この手の解決法が、解決になっていないからなんだ。p217
と、部分だけ引用しても分かりにくいが、この本の文脈の上では納得のできる話。
つまり、一冊の本を通して時間をかけて読むことで心に染みこんでいく内容で、多分、時間はかけて読んだ方がいい。
本が例示するシチュエーションと照合させながら、自分のこれまでの生きてきた場面場面を振り返る作業が一度でも入らないと、理解しにくい内容かもしれない。
今の自分には、この本を読んで、どう影響を受けたとか、どう変えていこうとか、そういうことを簡単には書けそうにない。改めて我が身を振り返り、また本を読み直して考えてみたい。