Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

夏の忘れ物

夜には虫の声が鳴り響き、テレビでは「クールビズ」でなく「ウォームビズ」が騒がれる時期になってしまったが、主に今年の夏に聴いたシングルの感想。(ただ、一番聴いたのは以前書いたYUKI。)

□□□『朝の光/渚のシンデレラ』★★★★

朝の光/渚のシンデレラ
昨年は、個人的な年間ベストみたいな遊びをやらなかったが、もしやっていれば、彼らのファーストアルバム『□□□』はベスト5には入っていたので、少しブランクを置いて8月に発表された、このシングルには期待していた。
シングルなのに19曲!という構成は、両A面+ショートショート17曲なのだが、両A面がよかっただけに、おまけの17曲で少しぼやけてしまった感じ。ただ、いずれもファーストアルバムのバリエーションの範囲内という気もするので、11/2発売のアルバムで、どのくらい新味を出せるか楽しみ。
ところで、彼ら(クチロロ)は、amazonでも、表記が「□□□」と「口ロロ」両方が使われている。混乱するから、公式に前者に統一してもらいたいなあ。

スガシカオ『奇跡/夏陰/サナギ』★★★☆

奇跡/夏陰/サナギ (初回生産限定盤DVD付)
8月に発売された作品。昨年のシングル『クライマックス』に引き続き、夏のスガシカオというパッケージは定番になってきた。ただ、考えてみると、夏をテーマにした曲は昔から多いのかも。2曲の新曲の中では「夏陰」がいい。「ずっと今日と同じ日々が願わなくても続くと思っていた」「ねぇもし叶うならどんな願いをひとつ選ぶと思う?」等の部分の、シカオならではの譜割りにはぐっと来る。
「サナギ」は、今回のアレンジでも、格別好きな曲ではないのだが、やっぱり「家畜」という言葉が歌詞に使われるのは凄すぎ。

Mr.Children『四次元』★★★☆

四次元 Four Dimensions
あれだけ『シフクノオト』を絶賛しながら、シングル『sign』はスルーしてしまったので、久しぶりのミスチル
結論を言うと、いわゆる「仏作って魂入れず」と感じる部分があった。歌詞は、人生について思い悩む、いつものミスチル節なんだけど、楽曲含めて完成度が高すぎて、自らミスチルを演じているように感じてしまう。特に一曲目「未来」(ポカリスエットCMソング)。
ところで、先日放送されたフジテレビ「僕らの音楽」で、桜井和寿が、スガシカオに影響を受けている曲として挙げていたのが、この「未来」と「光の射す方へ」なのだが、歌詞(「あなた」でも「きみ」でもない、即物的な「女」という言葉の使い方)は確かにスガ節だ。(番組では「コード進行が」と言っていたが)
4曲の中で好きなのは「ランニングハイ」なのだが、全体的に大袈裟。アルバムに期待。(その後、当然、アルバムも買いました。感想は後日)

aiko『キラキラ』★★★☆

キラキラ
自分が女だったら、カラオケの定番曲にしているだろうなあといつも思うのがaiko
3曲入りでお得なシングルだが、3曲ともいい。大袈裟すぎて疲れるミスチルと違って安心して聴ける。特に、シンプルなピアノ弾き語り(でもやっぱり一筋縄ではいかないメロディの)「より道」が好み。
3月に出たアルバムをまだ聴いていない自分が不思議になってきた。

The Rolling Stones『Sticky Fingers』

Sticky Fingers
以前、オリジナル・ラヴ関連で薦められたストーンズの名盤。*1
全体的に聴きやすかった。自分の持つストーンズのイメージ通りの「BrownSugar」「Bitch」あたりもいいが、セッション風の4曲目「Can't You Hear Me Knocking」がお気に入り。