Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

蛇の回転

直線なのに曲がって見えたり、四角形が揺れて見えたりする視覚の錯覚(錯視)の研究で、北岡明佳立命館大教授(知覚心理学)が7日、色に関連した科学や芸術の研究に貢献した人に贈られる「ロレアル 色の科学と芸術賞」の金賞に選ばれた。

たまたま図書館で借りていた日経サイエンス茂木健一郎との対談があった。対談内容が「フレーザーが1908年の論文の中で、すでにフレーザー錯視やカフェウォール錯視などのメジャーなものを3つも発表していることは驚きに値する」「100年ぶりに錯視の世界が大きく前進している」「錯視がある図形はデザイン的に美しい」など、北岡氏が目を輝かせながら話している様子が伺える、マニアックながらも興味深い内容だった。
そこでも大々的に紹介されていたのが「蛇の回転」。
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実は、日経サイエンスで見たときは全く回転して見えなかった。北岡氏曰く「20人に一人くらいは見えない人もいる」とのことで、ああ、俺はその5%に入ってしまったのか・・・とがっかりしたのだが、今回はちゃんと回って見えた。多分、雑誌ゆえの平面的な歪みが、自分の錯視ポテンシャルを邪魔したのだろう。
ただ、会社で見たときの方が、しっかり回転して見えたことを考えると、同じPCのディスプレイでも大画面で、多くの蛇が視野に入る方が効果的なのかもしれない。
これが動いて見えない人も、さすがに、こういうの(カフェウォール錯視)は、「ちゃんと見える」だろう。渦巻き錯視なんかは本当に不思議。
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web上でも相当量の情報が得られるが、有名な著作もあるし、そちらも少し見てみたい。