- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/04/20
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『鉄人兵団』以降は、特にこれと言うものがなかったので、ようたに選ばせたら、自分が一番選びそうにないやつを借りてきた。
- ホークスとか門田がどうしても頭に浮かんでしまう「南海」が頭につくタイトル。(南海キャンディーズもあるが・・・)
- いまさら海賊、いまさら宝島、という時流に乗らない雰囲気。
- 密かに、これを選んでくれないかなあ、と思っていた「竜の騎士」と比べて、おちゃらけたパッケージ
ということで、ほとんど期待せずにみたせいか、意外に面白かった。
ところが、あとで考えてみると、「なぜ、このネタで話を引っ張らないのか」という不満が実に多い。
- ベティが女性なのは、当初から明らかになっているが、「実は女の子だった」という展開もアリなのでは?
- ベティがジャイアンに好意を抱いているという設定がほとんど生かされない
- 序盤でドラえもんとのび太が、半分ずつ持った宝の地図が、後半で全く活躍しない
- 17世紀のカリブ海に監視カメラが多数仕組まれていることの種明かしが早すぎる(そのため、後半がかなり間延び)
- イルカの「ルフィン」がタイムパトロール隊の隊員だった、というのが、結局物語最大の謎のようになっているが、そもそもイルカがタイムパトロールをしている意味がよくわからない
- ポケットを失くしてしまった関係で、ドラえもんの道具で使用可能なものが7つしかない、という設定はいいが、ストーリーの中では、そういった条件が生かされない。
これらをまとめると、深読み等を一切許さず、場面場面だけで楽しんで欲しい、という意図が見えるのだが、これは自分には相当辛い。(ほとんどの大人はそうだと思うが)
Wikipediaを見ると、非常に納得できる説明が載っていた。
この作品以降の映画は、原作者の藤子・F・不二雄が不在になったためか、より低年齢層に合わせた作風へと変化することとなった。元々一番のターゲットは子どもであった点から考えれば、決して間違った変更とはいえないが、高年齢層ファンからは「大人も楽しめる・考えさせられる作品」から「まるっきり子供が楽しむだけの作品」へと変化したことに対する不満が数多く聞かれる。
そういわれると、若干、うんち・ちんちんネタがいつもより多かったように思う。
あと、主題歌とエンディングを吉川ひなのが歌っているのだが、エンディングテーマ「ホットミルク」は、台詞つきという、ドラえもんの雰囲気に合わないだけでなく、恥ずかしいもの。
全体的に低評価なのは非常に納得。今後は1998年以降公開の作品はなるべく借りないようにしたい。