Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

スキルっていうな!

ようた(4歳)と一緒に、久しぶりに見た『わたしのきもち』の内容が大幅変更になっているので驚いた。
以前出ていた「もっさん」(モリゾーによく似たキャラクター)と「うえだくん、しただくん」(コミュニケーションの問題で悩む仲良し二人組)は姿を消し、代わりに始まったのが、「スキルファミリー」のコーナー。

もしも、人づきあいのスキル(ソーシャルスキル)が奪われてしまったら?
人からスキルを奪って人間たちをギスギスさせることで世界を征服しようとたくらむモラッチャ王。
その野望に、三好さん一家・スキルファミリーが敢然と戦いを挑みます。楽しいドラマを通して、人と仲良くなるためのスキルに関心を持ってもらいたいと思います。

見た回は、モラッチャ王*1“人の気持ちになって考える”のスキルを奪われた三好さんファミリー母を元に戻そうとする内容で、それだけでも「?」と思って見ていると、ラストで「“人の気持ちになる”のスキルをゲットした君は12ポイントアップ!どんどんスキルをゲットしよう!」みたいな締め方がダメ押し。
何だこの違和感。

  • 通常「道徳」の枠内で考えるべきことを、あくまで「ポイントアップ」を目的とした功利主義的な考え方で処理するのが気持ち悪い
  • そもそもハウツーで学び、会得していく類のものではない
  • スキルよりも「まごころ」が大事
  • 心が病んできたビジネスマンにとっては、小さな人間関係のこじれも、ひとつひとつを「スキル」と捉えて「こなして」いく方法もいいと思うが、「そういうやり方もある」という程度で、王道だとは思わない。
  • こども番組に、自分のコミュニケーションスキルのなさを指摘されている感じがする

あれだ、自分をからかうためにつくられた番組のような気がしてきたよ。
心の問題で「スキルが不足している」とか言われたくない。そこはグレーゾーンでいいじゃないか。
〜〜〜
と思って書いていたら、番組を見て、もっと上手にまとめられている方*2がいました。
「あいさつ」のスキルの回について。

笑顔であいさつされたらうれしいじゃないですか!そういううれしさを、感じるココロを、一人の親として自分の子供には伝えたいなと思いますし、大人が手本になってそれを見せることが大切ではないかと思っています。まだまだ、満足のいく手本にはなれませんけどね。

本当にその通りです。

*1:ときどきみかける池田鉄洋さんが演じるキャラ

*2:プロフィールを見ると、CNETのブログアワード2007のグランプリの方でした。こういう風に読みやすい文章が書けるといいですね。