Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

「バリアフル・パーク」台原森林公園〜仙台文学館

ようたと仙台文学館に行って来た。
初めてだったのだが、科学館に行った際に、台原森林公園の看板に案内が出ていた記憶があるので、公園最寄りの地下鉄南北線旭ヶ丘駅で下車した。科学館が駅から徒歩10分程度なので、公園内を10分程度散歩すればつくだろうというイメージだった。
ところが公園入口にいきなり「←仙台文学館 徒歩45分」の案内があり、ビビる。明らかに降車駅を間違えたらしい。45分と言う時間は自分は苦ではないが、すぐ「疲れた」「暑い」と言い出すようたには、看板を見せないようにして、「まずは森のたんけんをしよう!」とごまかす。

公園全体の地図が見つからず、看板の矢印に導かれるままに足を運ぶと、ホタルの里の先で早くも行き止まりに!ようたは「熊が出ない?」「蜂の音がしなかった?」とぶつぶつ言っていたが何とか機嫌を戻す。

道を少し戻って分かれ道を上り坂方面に進む。舗装されており、ランナーが結構多い。

何とか開けた場所に辿り着いたが、公園正面に来たようだ。ここで全体地図を初めて確認すると、やっと「旭ヶ丘駅」隣の「台原駅」前に来たようだ。
時計文字盤を森林公園全体とし、旭ヶ丘駅が6時だとすると、台原駅が9時、文学館は12時のあたりにあることになる。旭ヶ丘駅からは、公園内を突っ切るコースが最短だったのだが、遠回りして来てしまったらしい。
ここで、トイレに入り、再度「もりのたんけんにいこう!」とごまかす。

公園内には、樹木の名前がクイズになった看板「グリーンアドベンチャー」が点在するので、道沿いに、「次のクイズを探そう」というと、ようたも何とかついてきた。

250mほどで文学館に通じる細道の入口につく。

衝撃的なことに、ここからが完全に「山道」で驚く。
看板にも示してあるように、夜道は勿論、雨の日や雨上がりに通るのはとても危険。エコな気持ちで、地下鉄から文学館を訪れようとして、命を落とした人もいるかもしれない。いや、ここで引き返した人は確実にいるはずだ。当然ベビーカーは使えない。


途中、開けた空地みたいな場所に出て、「文学館跡地」についてしまったのでは?とも思ったがそれは誤解で、何とか到着!

中はスペースは大きくないものの、非常にモダンな建物で利用客も結構多かった。
二階には、絵本を読むスペースがあり、一人でいろいろと物色したあと、頼んできたので大型絵本「えんそく」*1を読んであげることに。が、珍しく「おなかがすいた」というので、途中でやめて喫茶スペースに。
喫茶スペースで、すぐに店員さんに「そばがほしいんですけど」と言うようた。店員さんが親切に応えてくれて「山菜そばがありますけど」というと「山菜そばじゃなくて四歳そばをください。ようたは四歳になったから。」。爆笑。

一階のスペースでは切り絵や工作を行うコーナーがあり、横にあった「ことばづくりコーナー」が平仮名ファンのようたのツボをついたらしく、しばらくそこで遊んでいた。スタッフのお姉さんに、最寄の駅を聞いたところ、普通は地下鉄では来ない場所(!)のようで、困惑していた。

三階の特別展示では、長くつ下のピッピほか、スウェーデンの絵本特集。しかし、自分は、長くつ下のピッピも読んだことがなかったので、ちょっと残念。隣の部屋では、詩の朗読とリュートの演奏をやっていたが、ようたには難しかったのでパス。
同じく三階のメインの常設展示は、ようたが興味を示さなかったのと、有料であることからパス。

帰り道は、往路を戻り台原駅に。「蜂に刺されるから早く行こう」とかなり蜂にびびっていたようただが、無事、駅に到着。

公共交通機関を使おうとするならば、「たんけん」には適しているが、間違っても雨の日に来てはならない場所。「文学」という名に反して、体力が必要で、バリアフリーどころか「バリア」に満ち満ちたバリアフルな場所、それが仙台文学館だった。次回はしっかり常設展示を見てみたい。

*1:片山健。なぜかAmazonにはない。「富士山と一緒に」雲に乗って世界旅行をする話。