製造業の温暖化ガス、90年度比で14%減(1面)
主要製造業の2008?12年度の温暖化ガス国内排出量が、年間平均で1990年度比14.9%減る見通しであることが日本経済新聞の「環境経営度調査」でわかった。日本全体で排出量を6%減らす「京都議定書」の目標達成に向け前進する。企業は13年度以降も削減努力を続けるが、原子力発電所の長期停止が制約要因になる可能性もある。
あくまで日本経済新聞調査の数字のようだが、同記事によれば「08〜11年度の日本全体の平均排出量は、海外から排出枠を購入する分などを加算すると90年度比9.2%減。仮に12年度の排出量が日本全体で90年度比14%程度増えても6%減の目標は達成できる計算」ということで、あれだけ厳しいと言っていた目標は達成目前ということは凄いこと。ただ、排出枠の購入分も入っていたりするので、細かい内訳を知ったうえで、識者による総括を見てみたい。
「35人学級」拡大見送り
政府は26日、公立小中学校の全学年で「35人学級」を2013年度から5年間かけて導入する計画の策定を見送る方針を固めた。13年度以降に改めて導入の是非を判断する。27日に文部科学、財務両省が発表する。
小学3年生以上は40人学級となっているところを「35人」とするかどうかの話。財務省は「学力向上との関係が不明確」+「少子化」を理由に教員削減を主張しているとのこと。現状で教育現場に人が足りていないというイメージがあるから、35人学級に出来るかどうかは別としても、教員を増員しないと…それへの対策が以下。
政府は26日、子供の学力向上のため、退職した教員や教員志望の大学生ら約7千人を補習などを手伝う「学校サポーター」として公立小中学校に派遣する事業を2013年度に始める方針を固めた。安倍政権は「世界トップレベルの学力」の育成を掲げるが、財政状況が厳しく正規教員の増加は難しい。外部人材を活用し、人件費を抑えつつ学力向上を図る。
記事を読むと「サポーター」を想定するのは「退職教員や社会人、保護者、教員志望の大学生など、地域で多彩な経験を持つ人」とあり、社会人、保護者という括りあたりで、無職独身者以外はほとんどの大人が対象になっているみたい。「閉じている」という批判の多い学校社会だから、外の人が入って行くのは大歓迎だと思う。ただ、そんなに上手い人材がいるかどうか、という感じもする。(学校サポーターが問題を起こして制度自体の見直しに追い込まれることも考えられる)
世界主要国、インドネシアと軍事協力競う 海洋安保の要に(5面)
【ジャカルタ=渡辺禎央】世界各国がアジア海洋安全保障上の要衝としてインドネシアに注目し、軍事面の協力を競い始めた。軍近代化を急ぐ同国の思惑にも合う形で米国、オーストラリアと中国は合同演習の拡大など政府間連携で綱引きを演じ、韓国や欧州は武器開発・生産の分野で関係構築を模索。米のアジア重視策や中国の南進戦略で東南アジアに焦点が当たる中、インドネシアの重要性はさらに増しそうだ。
- 海洋権益の確保を急ぐ中国と、それを警戒する米国が対峙
- 米豪が軍事演習でインドネシアと連携
- 欧州、韓国も武器開発で協力
米政府としては、世界最大のイスラム人口を擁し、中東・北アフリカ諸国とも穏健な関係にあるインドネシアに、中東イスラム世界への架け橋の役割も期待しているという。
インドネシア集中はASEANに不協和音を生む懸念があり、中国との関係が悪化している越比両国が神経をとがらせているという。
インドネシアも知っておきたい国。これを早く読もう。
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使用済み核燃料、地層処分 フィンランド、地下で準備進む(17面・サイエンス)
フィンランド南西部、自然豊かなエウラヨキ自治体にあるオルキルオト島。原子力発電所の使用済み核燃料を地下深くに廃棄する、世界初の地層処分場が建設される。既に地下約450メートルまで総延長約5キロメートルのトンネルが掘られ、受け入れ準備が進む。
容量は約9000トンで、6基の原発を50〜60年使う想定で出る使用済み燃料がすべて入る計算。処分開始は20年代の初めで2120年ごろに完全閉鎖し、数十万年間閉じ込めるとのこと。
日本と異なりほとんど大きな地震のないフィンランドでも「5万年後、10万年後のことでも影響を分析」する必要があるとして、今後、10年以上かけて安全な取扱い法など具体的な手順を入念に詰めていくという。
建設、運営するのが、日本でいえば東電が株主の事業会社とのことだが、そこら辺が許されているのがピンと来ない気もする。日本では完全に国営でやるしかないのか。
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