Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

アフリカにおける「空白の10年」と「国際貢献」

 アフリカはこの10年、まさに世界の「紛争の巣」であった。民間人への残虐行為も後を絶たず、厳しい平和維持活動(PKO)が続いている。現在、世界で行われている16の国連PKOのうち七つがアフリカで行われ、実に85カ国が要員派遣している。ほかにアフリカ連合(AU)のような地域機構のPKOもある。世界の大勢は、アフリカの平和維持こそが「国際貢献」の最重要課題の一つだと認識している。

 日本はそのアフリカで何をしてきたか。自衛隊はアフリカの土を2度踏んだ。モザンビークで93年に行われた国連PKOへの参加と、94年のルワンダ大虐殺で生じた難民の救援だった。それから10年。主要国(G8)の中で、アフリカのあらゆるPKOに一人の要員も派遣していないのは日本だけなのだ。

 この事実を前にすれば、自国の紛争を毎日追い続けているウガンダ人記者ならずとも、90年代以降に本格化した「国際貢献」のための日本の自衛隊派遣について疑念を抱かざるを得ないだろう。
finalventさん経由)

これは記者の熱意が迫ってくる良い記事です。そして、イラクだけを見て「国際貢献」は語れないことを改めて思い起こさせる記事。スーダンの話も気になるし、やっぱり何を考えるにせよ、自分の狭い視野を広げるために、もっと知識が必要だなあ、と思ってしまう。