Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

樋口裕一『頭がいい人、悪い人の話し方』★

頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)
さて、僕自身もいつも5つ星採点をしているのだが、考え方としては以下の通り。
★★★★★:自分の考え方や行動様式に影響を与えた本
★★★★ :すごく面白い
★★★  :普通に面白い(やや難あり)
★★   :(あまりつけません)
★    :壁に投げつけたくなる本
この採点法に沿うと、この本は星一つ(ゼロでもいい)。感想はamazonのレビューに、僕と全く同じことを考えている人がいたので、そのまま引用。

話になりません, 2005/01/18
レビュアー: 我仁   埼玉県 Japan
この人の文章術の本が素晴らしかったので読んでみたが、この本に限って言えば、なんでこんな本が売れているのか、サッパリ分からない。
はっきり言って特筆すべき内容はまったくありません。取ってつけたような対策法もいちいち腹に立つ。
どなたかご指摘のとおり、タイトルだけで売っているに過ぎない。
それにつられて買う大衆はなんて馬鹿なんでしょう。私もその一人か。トホホ・・・。

まず言いたいのは、これ以上犠牲者を増やしたくない、ということ。
買う前に目次をよく見ればわかるのだが、まるで内容がない。*1このような本で商売をするのは新書全体に失礼だ。作者というよりは、売らんかな主義で企画を立てた編集者(そういう人がいるとして)に問題があるのだと思うが、あまりにひどい。ワニ文庫やコロタン文庫で出すべき。
それで、僕が何故これを買ってしまったかという経緯だが、昨年の夏頃だったか、出張で新幹線に乗る機会があったのだが、鞄に本が入っていない。かなりの活字中毒者である自分は、たとえ寝るとわかっていても手元に本を持っておきたい。駆け寄った本屋で、出たばかりの新刊本を見かける。以前『ホンモノの文章力』というのを読んで、結構面白かった樋口裕一で、タイトル的にも興味をそそる。PHP新書の装丁も結構好き。それならそのままレジへGO!ということで、全くの無警戒で買ってしまった。結局始めの章だけしか読めなかった。新書で、これほどスカスカの本があるとは想像だにしていなかった。これが100万部も売れているなんて世も末だ。
とにかく壁に投げつけたくなるほどつまらない。PHP新書は、今後は他の新書よりも格が落ちるものとして、なるべく購入しないようにします。
ちなみに、この本は、エキサイトブックスの「ベストセラーゲーム化会議」でも取り上げられています。コチラも参考にして、未読の方も、是非、この本を買わないようにしましょう。
http://media.excite.co.jp/book/game/009/

*1:読んだことが無い人は、「あるある探検隊」が延々と200頁続くと思ってください。