Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

「ETVワイド ともに生きる」

NHKの新番組「ETVワイド」*1で、発達障害学習障害?)のことが取り上げられていた。
たとえば発達障害のひとつであるアスペルガー症候群は、自閉症の一種だというが、番組で取り上げられていた小学生は、「明るいが、ちょっと変わった印象の子」という程度の普通の子どもだった。実際、その子の場合、小学校に入って集団生活を始めるまで、両親も障害のことに気がつかなかったという。
はてなダイアリーキーワードからリンクされているページを読むと、アスペルガー症候群なら誰でも以下の3つの特徴(障害)を持っているという。

  • 独特の人付き合い(社会性の問題)
    • 正直すぎる子どもたち
    • 同年齢の子どもと波長があわない
    • 積極的すぎることもある
  • コミュニケーションの問題
    • 話し方が回りくどい、曖昧が苦手、細かいところにこだわる
    • 大人びた難しい言葉、場にそぐわないほどの丁寧語を使う
    • 一方的でわかりにくい話し方
    • 言外の意味を汲み取ることが苦手
    • 言葉の間違った使い方
    • 思考を言葉に出す
    • 分かりにくい話し方,訥々とした話し方,駄洒落を好む
    • しゃべるほどには理解していない
    • ジェスチャーや表情、距離のとり方などの言葉以外のコミュニケーションの問題
  • 想像力の障害
    • コレクション
    • パターン的行動、生真面目すぎて融通が利かない
    • ものまね、テレビ・ビデオへの興味

http://www.autism.jp/l-00.htm

これだけ読むと、判定は相当微妙だ。このうちのいくつかは自分自身も該当するし、小学校のクラスメイトを思い出すと、かなりの部分に該当する人はいた。あと、知り合いの息子さんで、妙に大人びた言葉を使い、マイペースで喋り、かんしゃくを起こしやすい子が思い当たる。
番組で取り上げられていた男の子は、集団行動が苦手なため*2、給食と休み時間はクラスメイトと一緒だが、授業は完全にマンツーマン。先生も熱心で、かなり学校側に助けられている、という印象を受けた。思っていた以上に、そういった障害を持つ子供に対し、さまざまな対策が採られているようだが、教師の質の問題もあるだろうし、学校によりかなりの差があると思う。
それだけでなく、このような障害を子が持っていたとしても、両親が特別扱いを認めないために、子供に苦労を強いるということが多いことは容易に想像できる。学校、親、場合によっては地域のNPOのサポートが必要だ。
最近、多動症ADHD)などという言葉もよく聞くが、少し説明を読んでも「落ち着きのない子」とどこが違うのかよくわからない。自分の子どもが障害を持っているのかどうかも冷静な目で親が判断しなければならない、ということを考えると、子育ては本当に大変だ。
さて、番組のタイトルは「ともに生きる」。自分の子どもが障害を持っていないとしても、障害を持った子に対する思いやりを持たせる。あまり何も考えていなかった小中学校のときの自分を考えると、それもまた難しいこと。
それなりな大人になった自分を育ててくれた両親はすごい。ドラゴンアッシュでも歌いたい気分。

*1:途中、陽太を風呂に入れたり、吉田VSシウバ戦を見たりとかで、一部しか見ていないのですが・・・。

*2:例えば、授業で手を上げて指されないと怒り出す等、自分のペースでしか学べない。