話題を二点に絞る。そのほか、豪州で労働党が政権奪回の話が興味を引いた。
温暖化の影響、モンゴルで拡大(1面)
過去8年間で凍土は最大2m減少した。
(略)
永久凍土は夏の地中の温度がセ氏零度以上にならず、地中の水が凍ったまま残る状態。モンゴルの国土の約三分の二を占める。
(略)
モンゴルでは永久凍土が草原に水分を供給している。凍土がなくなれば土地が侵食されたり、砂漠化したりする。
モンゴルという国のイメージについては、朝青龍、白鵬らの力士とモンゴルマン*1くらいしかなかったが、寒い国だということは、確か1年くらい前の日経春秋か何かで読んで知った。その記事の内容は、いわゆる「マンホールチルドレン」についての話で、曖昧な「世界の貧困」よりも、一種異様な雰囲気の漂うこの言葉の方が、より貧困国の問題について考えさせられた。
マンホールチルドレンについては、先日読んだ以下の文章を引用する。この文章によれば、社会主義から自由主義へ体制が移り変わる時期に、都市部に多くのホームレスが発生したことがマンホールチルドレンの起源のようだ。
都市部に避難してきたといっても、いきなりの自由主義経済圏には住む所もなければ、仕事もない。彼らは、日本とは全く別種のホームレスにならざるを得ないわけです。
中には、あろうことか親から捨てられた子供たちも相当数いました。マイナス30度の冷気から身を守るべく、彼らが逃げ込んだ先は、なんとマンホールの中でした。
暖房の温排水が流れる真っ暗な地下のマンホールに身を潜めて、3000人以上もの浮浪児がじっと寒さに耐えて震えていた。真っ暗闇の下水管の奥で、命を落とす子供も少なくなかった。
さて、記事に戻るが、マンホール・チルドレンという都市のイメージと、天幕で暮らす遊牧民というイメージが共存する国に「永久凍土」というのは、また印象が拡散するが、事態は深刻だ。何せ「永久」が「永久」ではなくなるのだから。
記事は、環境省がモンゴル政府と原因解明と土地浸食防止対策に協力する旨が記されているが、今後も状況を見ていきたい。
混合診療めぐり賛否(26面・ニュース入門)
最近、話題になっている混合診療。
自分の身に起こってみないと実感が難しいが、いつ自分の身に起きることか分からないので、もっと勉強したい話題。
今回、「国による混合診療の原則禁止」は違法、という東京地裁の判決は、治療を受けたい難病患者の立場に立ってみれば、納得できるような感じだ。
一方で、日本医師会なんかは反対の姿勢を示しており、これはこれでそれなりに納得できる。
http://www.med.or.jp/nichikara/kongouqa/index.html
記事の解説では、ポイントを以下の3つに分けているが、それぞれについて掘り下げて考えないと、やや理解の難しい問題なのだろう。要勉強。
- 最新の医療技術をどのようなスピードで承認していくか。
- 負担と給付の水準をどの程度にするか(財源の問題)
- 公と民の役割分担をどうするか。