Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

『名探偵コナン 天空の難破船』を観た!

最近のよう太の流行は名探偵コナン。劇場版は見に来るつもりが無かったのだが、あまりにしつこいので、日曜日の浦和パルコで鑑賞。9時45分からの初回だが、ほぼ満席。

世界最大の飛行船で激突する怪盗と名探偵!
爆弾×殺人バクテリア
凶悪なテロリストと戦いながら、
キッドからビッグジュエルを守ることが出来るのか?
映画公式HPより抜粋

映画は、とても良かった。
これまでに見たコナン映画は以下の3作品。

名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット) [DVD]

名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット) [DVD]

名探偵コナン・ベイカー街の亡霊 [DVD]

名探偵コナン・ベイカー街の亡霊 [DVD]

「日本のリセット」というデスノート的なコンセプトが目を惹く「ベイカー街」は、脚本が野沢尚ということもあってか、やはり異質な作品という感じはするが、いずれも

  • 知り合いの金持ちの道楽が事件を引き起こす(コナン君達が巻き込まれる)、という「お約束」部分が、説得力に乏しい
  • トリックや展開に、論理的なように見えて、物理的にはあり得ない「トンデモ科学」的なところが多い。
  • 何より、子供向け映画なのに、人が多く死ぬ。

と言った、「大の大人」による真面目な突っ込みが頭から離れずに、イマイチ楽しめなかった。また、テレビ版は見ていないものの、映画版であるというゴージャスさに欠ける感じがしてしまった。


ところが、そういった不満を全て吹き飛ばす作品になっていたのが、今回の『天空の難破船』。
まず第一に、名探偵コナンVS怪盗キッドという二大ヒーローの豪華競演は映画ならではだし、その舞台が空の上であるというところがいい。コナン君の楽しみ方は、ストーリー展開の論理性やトリックなどではなく、あくまでキャラなのだと気づかされた。
そして、人がほとんど死なないのもいい。それは逆に、殺人ウイルスやバイオテロの恐怖を映画が表現仕切れていないという問題点でもあるのだが、安心して見ることができた。
あと、ヒーローの活躍が極端なのもいい。至近距離で連射されるライフル銃を全てかわしてのサッカーボールによる敵の撃破の部分と、キッドがコナンを助ける名場面は、立ち上がって拍手を送りたくなるほどだった。
最後に、蘭とキッド、新一の三角関係?が最後の最後まで話を引っ張るのもいい。
難点を言うならば、

  • 声優としての大橋のぞみが、やや浮いていた点
  • エンディングで流れるGARNET CROWOver Drive」が、好みに合わなかった点

くらいだろうか。後者は、歌詞も歌唱もイマイチで、ZARD倉木麻衣と比べて、違和感を覚えるほどだった。(ところで、今度のポケモンスキマスイッチが主題歌を歌うようだが、この人たちはアニメに凄く合っている。ドラえもんのび太の恐竜2006』もものすごく良かった。)
とにかく、怪盗キッドの格好よさが際立つ作品。よう太も大満足だったようだ。