Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

日経新聞4/21(日)

送電ロスなしで電車動かせ/世界初の走行試験が来月にも始まる


鉄道総研が開発した高温超電導ケーブルは、ビスマスストロンチウム、カルシウム、銅酸化物でできており、直径10?。このケーブルに液体窒素を循環させてセ氏零下196度に冷やすと電気抵抗がゼロになるという。(分かりやすい絵!)
超伝導というと「超」効果あるのかと思いきや、省エネ効果は5%と思ったより少ない。なお、船や自動車のモーターとして開発されているものは、従来のディーゼルエンジンと比べて燃料の使用量を25%削減できるという。
5年から10年以内の実用化に向けた試験とのこと。こういった動きは世界中で加速しているが、日本では原発問題のあおりで電力会社は超伝導への投資を控えており、家庭用よりも鉄道の実用化が先とまとめている。

アフリカ経済の未来/欧州を超える市場に(19面・今を読み解く/峯洋一同志社大学教授)

国連人口局の世界人口予測を見ると、22世紀前半、世界の人口分布は、アフリカが40億人、アジアが40億人、その他が20億人になるようだ。誤差はあるにせよ、衝撃的な予測だ。この未来図は、およそ百年後にいきなり出現するわけではない。今後一世紀かけて、世界人口の重心がじわじわとアフリカに移動していくということだ。

アフリカ関連の本がいくつか挙げられているが、『経済大国アフリカ』では、農業問題が強調されるという。
アフリカの賃金水準は高く、製造業の比較優位が弱い(!)理由は、農業生産性が低いことで、アフリカの穀物輸入量はすでに日本よりもずっと多いという。ということでアフリカの農業改革は最優先の課題との意見には納得。4冊の本が紹介されているが、2013年に発売されたこの本が最も新しいので何とか読んでみたい…。

経済大陸アフリカ (中公新書)

経済大陸アフリカ (中公新書)

アフリカビジネス入門 ―地球上最後の巨大市場の実像

アフリカビジネス入門 ―地球上最後の巨大市場の実像

日本人のためのアフリカ入門 (ちくま新書)

日本人のためのアフリカ入門 (ちくま新書)

アフリカ―資本主義最後のフロンティア (新潮新書)

アフリカ―資本主義最後のフロンティア (新潮新書)

読書欄

脳の情報を読み解く BMIが開く未来 (朝日選書)

脳の情報を読み解く BMIが開く未来 (朝日選書)

今月のニュースで耳にした国際電気通信基礎技術研究所(ATR)に所属する川人光男博士の本で堅実な名著との評。水道橋博士の免許写真を思い起こさせる丸眼鏡が頭から離れない池谷裕二さんの紹介。


言語都市 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)

言語都市 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)

現代のSF作家で5本の指に入る作者による作品。異性言語を核にした文化摩擦が小説の中心テーマで、言語が文明に壊滅的な被害をもたらす道具になりうるという伊藤計画『虐殺器官』に似た部分もあるとのこと。
大森望さんによる猛プッシュだが、著者のSFの中では一番SF度が高い、というので、むしろヒューゴー賞を取った『都市と都市』の方が読みやすいのかな。


データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」

データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」

あらゆる場面で自動化が進行する中、人間に残された仕事は

  • 自動化されたシステムの機能を守る人(技術者)
  • データを活用して業績向上に結び付けるアイデアを創造し、実行に移せる人(魔法使い)

であり、技術者と魔法使いの両者がタッグが成否を左右するという。データサイエンティストという職業については初耳だが、内容は面白そう、かつ、今読むべき内容の本と感じる。


YMOはっぴいえんど山下達郎竹内まりや加藤和彦らを1960年代から最前線に立ってきた音楽プロデューサーの立場から牧村憲一さんが描いた本。気になってた本。