Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

シリーズ国語教育最終回

昨日紹介した「おはよう日本」の国語シリーズは今日で最終回。取り上げられた一つは、定番の名文暗唱。もう一方が面白くて、付箋紙を用いた取り組み。例えば、体育の授業、他の生徒の走り高跳びのフォームを見て、気づいたところを付箋紙に書いて渡してあげる、また、廊下に貼り出されている生徒全員の俳句の作品に感想を付箋紙に書いて貼り付ける。
ブログのコメントに似ているが、この取り組みは、以下の3つの点で有効なのかなあと思う。まず、付箋紙という限られた枠内で自分の意見をまとめる訓練になる。次に、自分が他の人から意見をもらう嬉しさを味わうことで、他の人に意見しやすくなる。また、3つ目はこじつけだが、自分の意見が、付箋紙という物理的なものに変わることによって、そこに自分の意見があるという安心感を得ることができる・
情報過多の中で生きていると、自分が何を考えているのかわからなくなるだけでなく、考えている自分自身という存在すら忘れてしまう。ちょっとした悩みを解決するのに、悩んでいる自分自身の中に入り込むスキルを身につけなければ、いくらネットで検索しても、さらに不安が増えるだけだ。
3日間の特集を通じて、「考える自分」を発見して、「考える他人」を思いやる気持ちを育てることが子供達に必要なのかなあと思った。