今日は中国の記事が多かったような気がする。合わせたように、広告欄では、4月にスタートする「NHK語学講座」のキャラクターが「ニーハオ」と言っていた。
5面:中国調和型成長への模索・問われる胡錦濤路線/社会不安の種尽きず/「環境」「格差」・・・対策に限界
- 重慶市にある汚水処理場は、3万トンの処理能力を持つにもかかわらず、処理量8000トンにとどまり、未処理の糞尿が長江に垂れ流されている。中央政府が建設したものだが、稼動費は地元政府が負担するため、「節約」のためにフル稼働をしない、というのだ。
- また、暴動やデモなどの「集団抗議行動」は年間8万7000件(2005年)。
- 民衆の要望を中央政府に伝えるための全人代の仕組みは、共産党の方針を追認するだけの「ゴム印会議」と揶揄される。
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悪いところばかり抜き出したには違いないけど、改めて見ると問題は深い。
長江などの河川・海洋汚染は、日本にも直接関係があるので、やはり不安。
7面:乳業大手果汁飲料1割値上げへ/91年以降初、原料高騰で
例えばトロピカーナで1リットル260円→300円
原料高騰の程度は
- オレンジが二年前の約3倍
- グレープフルーツも昨年、一昨年の3倍になったまま、高値で推移
オレンジ高騰の原因は
- フロリダのハリケーン被害
- 最大産地のブラジルでサトウキビへの転作が進んでいる
ということで、またも登場。サトウキビ。
つまりは、食べ物を車に奪われてよいのかという話だ。*1
10面:健康情報うのみは禁物/疫学研究「限界ある」
カフェインの分解速度の遅い人は一日二杯以上のコーヒーを飲むと心筋梗塞になる危険性が高まるという報告もある。健康のためにコーヒーを飲むべきかどうかは、ランダム化比較試験などを実施するまで結論付けられない
「コーヒーが健康にいい」という記事が多いのは、多数派である、コーヒー好きの研究者が自己正当化のための理論を日々研究しているからだと思う。
というか、「健康に悪い」という結論を出す研究者は絶対にコーヒーが嫌いなはずだ。
25面:「読書」マリオ・リヴィオ『なぜこの方程式は解けないのか』
数学史から現代物理学までを扱った本の紹介。ここでは、「本書の最大の読みどころはガロアの伝記の部分」と書かれている。
20歳で仲間内の喧嘩で命を落とした人間が、ガロア理論などで、今も名前を残しているのは驚きだ。
20歳!もう一度驚く。
全面広告32面SUICA/34面PASMO
さて、とうとう本日ついにPASMOがデビュー。
全面広告になると、双方のイメージカラーとキャラクターがよくわかる。
こう見比べると、やはりSUICAのペンギンは強い。
イオカードの名づけ親である岩永嘉弘が、JR内でネーミングが決定したSUICAのことを、「名前はいいけどペンギンの意味がわからない」と負け惜しみみたいに述べていた*2が、黄緑+ペンギンも含めたイメージ戦略こそがSUICAの成功のひとつの要因だと思う。仙台駅にも、SUICAの使える店先にかなりの数のペンギンがいる。ようたはそれを「ピングー」と言うが。
で、PASMOのロボットだけど・・・ちょっとよくわかりません。
ずれた感じが逆にいいかもしれない。
*1:リンク先石井吉徳(東京大学名誉教授、もったいない学会会長、元国立環境研究所所長)さんの文章は、まだしっかり読んでいない。これを解説した中西順子さんの文章の方を読みました。→http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak376_380.html#zakkan380