Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

海沼実『まだまだ歌は上手くなる』

お前は何がしたいんだ!と突っ込みを入れる人もいるかもしれないが、歌うことが好きな僕は、図書館でタイトルを見てすぐ、手に取った。
実は布石があって、少し前に、白石謙二『言葉と声の磨き方』*1という本を買って、(本はあまり読んでいないのだが)付属CDを使って運転時に発声練習をしている時期があった。
その後、カラオケに行ったときに自分の声が以前よりもよく出ていることに気づき、このときにボイストレーニングにかなり興味を持ったのだった。
また、斎藤孝がしつこく「呼吸」の重要性を説くように、腹式呼吸は万能の薬みたいにいろいろな本で取り上げられており、腹式呼吸の習得のためにもボイストレーニングには意味があるのではないかと思った次第。
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この本のちょっと変なところは、ステージマナー(お辞儀の仕方)や、ハウリングしない立ち位置、身振り手振りの仕方など、本格的?な部分まで踏み込んだ内容になっていること。また、(勿論それ自体に納得はいくのだが)「歌は心」「歌詞の意味を大事に」を技巧以上に強調するのも面白い。
結果的に発声練習について述べた部分は少なくて残念だったのだが、ハミングの重要性について述べた部分が面白かった。
ハミングは、鼻腔の周囲にある副鼻腔(ふくびくう)を共鳴させることによって、よりよく響き、これが上手になると、通常の声も響くようになる、というもの。ハミングのチェックは①鎖骨周辺②頬の上部③眉間周辺に(脈を取るように)指を当てて行い、眉間周辺が響くようになれば完成だという。
やってみると、やはりなかなか眉間周辺は響かないのだが、ときどき響くように感じるときもあるので、少し練習すればうまくいくようになるのかも・・・。
なお、ハミングの練習は『言葉と声の磨き方』のCDにもメニューとして入っていた。また、あのCDで練習するか。